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クラブ広報が絶賛「ミトマの英語は本当に素晴らしい」ブライトンで2年半…三笘薫はこう変わった「食事しながら話します」一番仲が良い“6歳下の後輩”とは?
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2025/03/05 17:35
3月2日、ニューカッスル戦前のブライトン三笘薫(27歳)
また、ロングボールのコントロールをミスしたヤン・ポール・ファンヘッケに、三笘は珍しく感情をあらわにして叱責した。ニューカッスル戦の前半、ファンヘッケはパスの精度も集中力も今ひとつだった。今季に入ってパフォーマンスレベルが飛躍的に高まり、ペップ・グアルディオラ監督から名指しで褒められたこともあるファンヘッケに、三笘は”君のプレーはそんなもんじゃないだろ”と言わんばかりに、大きなジェスチャーで鼓舞したのである。
昨季までの三笘は、”背中で語る”タイプだった。黙々と自身の姿勢を示すことでチームに影響力を示してきたが、今季のサムライ戦士は「行動と言葉」で、勝利に導こうとする回数が増えている。
「カオルの英語は本当に素晴らしい」「仲が良いのはアヤリ」
クラブ広報によると、イングランドでの生活も2年半が経過した三笘の英語は、非常に上達しているという。広報は「選手やスタッフとのコミュニケーションは何一つ問題ない。ベルギーのユニオン・サンジロワーズからクラブに復帰した1年目に比べると、格段に上達している。ボキャブラリーがとても豊富で、カオルとのコミュニケーションはとても簡単。カオルの英語は本当に素晴らしい」と証言する。チームでは、スウェーデン人のヤシン・アヤリやエクアドル人のペルビス・エストゥピニャン、イングランド人のソリー・マーチと一緒にいることが多いようだ。
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なかでも、三笘が「一緒にいると楽」と話すのがアヤリである。「特に他の選手と変わらないですけど」と前置きしながらも、アヤリとは「性格的に似ている感じがする」と言う。気がついたら、いつも隣にいる──そんな関係のようだ。
27歳の三笘と、21歳のアヤリ。年の差は6つあるが、欧州では年齢に関係なくファーストネームで互いの名を呼び合うことが多い。この点は、年齢による上下関係が強い日本の感覚とは大きく異なるだろう。例えば、上司であってもファーストネームで呼ぶのは普通であり、このあたりは日本にはない感覚だ。
ただ、今季からチームに加わったドイツ人の20歳MFブラヤン・グルダが「母国にいたときからカオルのことは知っていた。ファーストタッチやドリブルが素晴らしく、彼のファンだった」と話すように、若手にとって、三笘は羨望の眼差しを向ける存在でもある。
「食事しながら話すこともありますね」
そこで、三笘に聞いてみた。「アヤリからアドバイスを求められたりすることは?」と。サムライ戦士は「それはないです」と返し、次のように言葉を続けた。

