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クラブ広報が絶賛「ミトマの英語は本当に素晴らしい」ブライトンで2年半…三笘薫はこう変わった「食事しながら話します」一番仲が良い“6歳下の後輩”とは?
posted2025/03/05 17:35
3月2日、ニューカッスル戦前のブライトン三笘薫(27歳)
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
右足のふくらはぎをアイシングしながら、三笘薫がピッチの上を飛び跳ねた。
3月2日に行われたFA杯5回戦のニューカッスル対ブライトン戦。延長戦の後半9分、FWダニー・ウェルベックが決勝点を奪うと、ベンチにいた選手たちが一斉にベンチから飛び出した。途中交代でベンチに退いていた三笘も思わずタッチライン際を走り、笑顔でぴょんぴょん飛び跳ねて喜びを爆発させた。
試合は、このまま2−1でブライトンの勝利で終わった。終了のホイッスルが鳴ると、殊勲の決勝弾を挙げたウェルベックを中心に歓喜の輪ができあがり、三笘も彼らの元に飛び込んでいった。
三笘のケガは大丈夫なのか?「右足がつっただけ」
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三笘が試合終盤につった足の痛みを忘れてしまうほど、ニューカッスル戦のゴールは劇的であり、試合自体も死闘だった。
ブライトンはヤンクバ・ミンテのPK献上で先制点を許したが、そのミンテが前半終了間際に同点弾を奪取。1−1のスコアのまま90分では決着がつかず、試合は延長戦に突入した。そして、PK戦も見えてきた延長戦の終盤、ウェルベックが決勝ゴールを叩き込んだのである。試合後、三笘は「タイトルのかかる緊張感がある中で、この勝利は大きい。この勢いをリーグ戦に生かせるか、というところです」と力強く話した。
とはいえ、やはり気になるのは、三笘の右足の状態である。日本代表は4−2−3−1の左MFとして先発。この日は左サイドから中央に絞る回数が多く、ときに中盤の底、さらには右サイドまで流れて懸命に走り続けた。
立ち位置を中央へ頻繁に移す動きは「監督からの指示だった」と言う。「相手の嫌がることが一番大事。相手がマンツーマン・ディフェンスで来ていたので、あの形は相手が嫌がること。真ん中で数的優位をつくることで彼らは困っていた」とその狙いを明かした。ただ必然的に三笘の走行距離は長くなり、後半終了の3分前に、自分で右足のふくらはぎを強く揉みほぐす仕草を見せていた。


