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「クボは天才的…ポルトガル語も話せるとは」名ブラジル人FWが語る“新旧日本代表”リアル評「ジュンヤは突破力、モリシゲはハードだ(笑)」
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byMasashi Hara/Getty Images
posted2025/03/03 18:38
2018年、FC東京でともにプレーしたディエゴ・オリヴェイラと久保建英
「筋肉系の故障をしたけれど、それ以外の試合でコンディションが悪かったわけじゃない。監督が他のFWにチャンスを与えることを選んだのだと思う。もちろん、自分としてはもっとプレーしたかった」
――シーズン終了後、FC東京から期限付き移籍のオファーを受けました。
「ケンタさん(長谷川健太)が僕を高く評価していて、欲しがっている、と聞いた。そのまま柏に残っていても出場機会が増えるかどうかわからなかったから、オファーに応じたんだ」
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――FC東京はどんなチームだと思いましたか?
「僕に与えられた役割は、規格外のスピードを持つナガイ(永井謙佑)とのツートップ。視野が広く、精度が高いパスを繰り出すケイゴ(東慶悟)、守備のみならず攻撃参加も得意な右SBのムロヤ(室屋成)、左SBオガワ(小川諒也)ら好選手がおり、皆、人柄もすごくいい。最初から、気持ちよくプレーできた」
モリシゲのハードマークを受けなくて済んだ(笑)
――柏時代に苦しめられたCB森重真人とチームメートになりました。
「同じチームでプレーしてみると、彼は素晴らしい人間で、偉大なチームリーダー。少なくとも今年は彼のハードマークを受けることはない、と思うと嬉しかったよ(笑)」
――この年、Jリーグで32試合に出場して13得点4アシストと活躍します。
「次第にチームにフィットしていった、という感触があった。柏ではとても良い時間を過ごしたけれど、引き続きこのチームでプレーしたいと考え、シーズン終了後、代理人のエジーニョ・バイアーノに話して完全移籍に切り替えてもらった」
――翌2019年、FC東京はJ1開幕12試合で9勝3分と好スタートを切ると、最終節まで優勝を争いました。
「序盤、チームは積極的にプレーして勝ち星を積み重ね、首位を快走した。でも、中盤以降、初優勝を意識してか、チームが縮こまってしまった。下位チームに勝ち切れなかった試合があり、最後は横浜F・マリノスに競り負けた。彼らは優勝争いをした経験が豊富で、勝負所での戦い方が良くわかっていた」
クボはポルトガル語も…意思疎通は容易だった
――2018年前半と2019年には、チームメートとして久保建英(当時16~18歳)と一緒にプレーした。彼のことをどう思いましたか?


