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「クボは天才的…ポルトガル語も話せるとは」名ブラジル人FWが語る“新旧日本代表”リアル評「ジュンヤは突破力、モリシゲはハードだ(笑)」
posted2025/03/03 18:38

2018年、FC東京でともにプレーしたディエゴ・オリヴェイラと久保建英
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Masashi Hara/Getty Images
プロ選手を目指すには、ブラジルでは例外的に遅いスタートだった。プロになってからも、しばらくは結果が出なかった。それでも、ディエゴ・オリヴェイラは腐ることなく練習を積み重ねた。
キャリアのピークを迎えるであろう25歳で柏へ移籍。最初のシーズンは満足のゆくものだったが、2年目はやや不本意だった。そして、27歳となったディエゴは、キャリアの転機を迎える。そんなJリーグ時代の記憶について、本人が明かしてくれた。
ジュンヤは「いずれ大変な選手になる」と
――あなたが初めてJリーグクラブに加入したのは2016年、柏レイソルでした。そのシーズンに同じく新加入だったのが、伊東純也です(ヴァンフォーレ甲府から加入)。当時はまだ日本代表に絡むレベルではありませんでしたが、伊東をはじめとした新たなチームメートにどのような印象を持っていましたか?
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「ジュンヤは最初、右SBをやっていたけれど、スピードが飛び抜けていて、突破力が凄い。『いずれ大変な選手になる』と思った。最終ラインのユータ(中山雄太=現町田ゼルビア)とシンノスケ(中谷進之介=現ガンバ大阪)も、対人守備が強く、カバーリングが巧み。足元の技術も高かった」
――2月末にシーズンが始まり、すぐにレギュラーとして起用されます。Jリーグの印象は?
「エジーニョから聞いていた通りだったな。運営が完璧で、観衆も多い。レベルは、カタール2部はもちろん、Kリーグよりも上だと思った」
――対戦して苦しめられたCBは?
「モリシゲ(森重真人)。こちらのプレーの意図を読むのがうまいクレバーな選手で、非常にハードに当たってくる。彼のマークをかわすのは容易ではなかった。フロンターレにいたタニグチ(谷口彰悟)も手強かったな。屈強で、空中戦に強く、ポジショニングが素晴らしい。足元の技術も高い」
FC東京への移籍を決断したワケは…
――2016年はJ1で30試合出場12得点7アシストで、チーム内得点王でした。
「短期間にチームにフィットできて、自分の力を出せたと思う」
――ただし、翌2017年は出場機会が減った。故障で6試合欠場し、27試合に出場したものの、先発は13試合だけ。5得点2アシストで、前年に比べると見劣りした。