- #1
- #2
バレーボールPRESSBACK NUMBER
「うるせー、クソ指導者!」暴言を吐いた問題児が…「俺、先生になりたいんです」“まるで漫画の主人公”と話題を呼んだ“あの高校生”その後
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byYuko Tanaka
posted2025/02/13 11:03
鳥取県勢として初めて春高バレーで勝利を挙げた鳥取中央育英高校。エース星原優来(3年)の活躍は大会を通してインパクトを残した
星原はこの春、大阪の桃山学院大学に進学する。バレーボールがもっともっとうまくなって、強さを決めるのは身長だけじゃないと証明することも1つの目標ではあるが、さらに先の将来に目を向ければ、星原には大きな夢がある。
「バレーボールを教える指導者、教員になりたいんです。中学の頃からずっと、先生になるのが夢だったので」
1年前、監督に「クソ指導者」と暴言を吐き捨てて謹慎を受けた星原の意外な目標だった。
ADVERTISEMENT
もしも、今の自分のような生意気な生徒に巡り合ったらどうするか。
「言い返してやります。クソ指導者って言われたら、お前がクソや、って(笑)」
どんな顔、どんな言葉で選手に指導をするのか。負けん気はきっと健在だろう。自分と同じように長い髪の選手がいたら「切ってこい」と言うのか、言わずに笑うのか。いつか訪れるだろう、その日を心待ちにしている。
〈全2回/前編から続く〉

