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「ユウキの評価は“A”ではなく“B”だが…」河村勇輝がNBA記者の心を揺さぶった“12分間”「3P成功率が上がれば今後が本当に楽しみ」
posted2025/02/06 17:02

河村勇輝(23歳)のここまでの歩みを、グリズリーズの番記者はどう評価しているのだろうか
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杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
AP/AFLO
メンフィス・グリズリーズの一員としてアメリカでのキャリアをスタートさせた河村勇輝が前半を戦い終えた。ウェスタン・カンファレンス2位と好調のグリズリーズのムードメイカーになるとともに、Gリーグのメンフィス・ハッスルでは先発PGとして平均14.6得点、8.9アシストと好成績をマーク。開幕前に2ウェイ契約を結んだ身長172cmの小柄なスピードスターは、短期間に地元のカルトヒーロー的な存在になった印象があった。
少し離れた場所からは、河村は価値のある歩みを進めているように見える。それらは河村の本当の評価、立場なのだろうか。その答えを知るため、地元紙メンフィス・コマーシャル・アピールのグリズリーズ番記者、ダマイケル・コール氏に意見を求めた。メンフィスで生まれ育った28歳のライターの言葉からは、すでに後半戦でのプレーを開始した“ユウキ”のリアルな姿が見えてくる。【NumberWebレポート全2回の前編】
(以下、コール記者の一人語り)
グリズリーズの評価は正しかった
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前半戦でのユウキのNBAとGリーグでの活躍、成長ぶりを採点するなら「B」が相応しいと思う。グリズリーズでは素晴らしいチームメイトであり続け、チームのすべての選手たちからそのエナジーを絶賛されてきた。また、Gリーグのハッスルでは実際に素晴らしい成績を残してきた。
個人的には、ユウキがエグジビット10契約に合意し、開幕前に2ウェイ契約を得た頃からグリズリーズとのフィットは良好だと思っていた。パサーとしての彼が非常にダイナミックであることは明白で、“この選手はプレーメイカーとしてグリズリーズのオーガニゼーションを助けられる”と感じたんだ。ユウキは上質なパスを供給することで、周囲の選手たちをベターにできる。グリズリーズに評価され、契約された理由がその部分だったことは間違いない。