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「2週間前は全く頭に…」涙のネイマール古巣電撃復帰→即出場も賛否「年俸258億円で出場428分、またケガなら引退か」33歳の“低コスパ問題”
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph bySports Press Photo/Getty Images
posted2025/02/08 17:00
古巣サントスに復帰を決めたネイマール。近年の低評価を覆せるのか
サントスでは、自分の体調に応じ、試合を選んでプレーできるはず。地元メディアとサポーターからも、暖かい目で見てもらえるはずだ。
現在行なわれているのはサンパウロ州選手権で、12試合をこなす。コパ・ド・ブラジルは2試合で、3月末に開幕するブラジル1部は6月末までに10試合が消化される。つまり、彼が6月末までにサントスでプレーするのは最多で24試合だ。
復帰戦…シュート2本も体調は万全ではなかった
33歳の誕生日を迎えた2月5日、ネイマールはサンパウロ州選手権第7節のボタフォゴ(SP)戦の後半開始時からピッチに立ち、移籍後初めて出場した。交代出場のためタッチライン沿いに立った時点で、スタンドの観衆が総立ちになった。
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トップ下に入り、広いエリアを動き回る。彼がボールに触る度、立ち上がったままの観衆が歓声を上げる。トリッキーなドリブルで突破を図り、意表を突くパスを送り届け、惜しいシュートを2本放ったが、得点には至らなかった。厳しいマークを受けて何度も倒れたが、最後までプレーできたのは幸いだった。
ただ、まだ体調が万全でないのは明らかで、故障を恐れてコワゴワとプレーしている印象も受けた。
「愛するチームでまたプレーできて、とても幸せだ」
「これからまた体調を上げていくよ」
試合後、ネイマールは満面に笑みを浮かべて汗をぬぐった。これから6月末までの5カ月間、サントスでの彼の一挙手一投足が世界中の人々の関心を集めることになる。

