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「女子もあんな風になるにはどうしたら…」NBA挑戦にBリーグ…盛り上がる男子バスケに女子代表・町田瑠唯が思うこと「まずは見に来てもらう機会を」
text by

石井宏美Hiromi Ishii
photograph byWataru Sato
posted2025/02/15 11:01
女子バスケ日本代表でも活躍する富士通レッドウェーブの町田瑠唯。W杯以降の男子バスケの盛り上がりに思うことは?
周りの成長とともに町田の心境にも変化が生まれている。
昨季、左足首の怪我のためチームから離脱したとき、町田の穴を埋めるべくプレーする中堅や若手選手たちの姿を見て、「十分に戦える」と手応えを感じたという。だからこそ、怪我が治ってコートに戻ったとき、彼女たちが同じようにプレーできるよう、「自分がゲームメイクしていけばいいんだな」と町田は試合をコントロールすることを心掛けてきた。それがいい方向へと繋がっている。
ただ、一方で「これが完成形ではないし、ディフェンスもオフェンスもまだまだ質を上げていかないと。まだいい時と悪いとき、1試合通しての波もあるのでそれは改善していかないとこの先の戦いが苦しくなる」と気を緩めない。
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今季の目標はもちろん昨年に続くリーグ連覇。シーズンも終盤戦にさしかかり、3月下旬からはいよいよプレーオフが始まる。
「うちのチームには“スーパースター”と言われるような選手はいないけど、選手それぞれが武器を持っていて、それをチームの強みにして、チームで守り、チームで攻めるのが魅力。そういうバスケが好きだったし、そういうチームを作りたかった。誰が見ても『チームで戦っているな』ということが伝えられたらなと思っています」
「女子もあんな風になるにはどうしたら…」?
2023年のワールドカップ以降、男子バスケが盛り上がりを見せている。
NBAでは八村塁、河村勇輝らが活躍し、Bリーグは昨季、過去最多入場者数を記録。今季からはNBA経験のある渡邊雄太が千葉ジェッツでプレーし、全国各地のアリーナでにぎわいを見せている。
「女子もあんな風になるためにはどうしたらいいんだろう……ということはよく考えますね。まずは女子バスケを見てもらわないと始まらないので、興味を持って見に来ていただく機会を作らないと。一度見てもらえたら、“面白い”“また見たい”と思ってくれる方はきっと多いと思うので」
Bリーグにも負けないアグレッシブな戦いで、町田がWリーグを熱く盛り上げる。


