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「女子もあんな風になるにはどうしたら…」NBA挑戦にBリーグ…盛り上がる男子バスケに女子代表・町田瑠唯が思うこと「まずは見に来てもらう機会を」
text by

石井宏美Hiromi Ishii
photograph byWataru Sato
posted2025/02/15 11:01
女子バスケ日本代表でも活躍する富士通レッドウェーブの町田瑠唯。W杯以降の男子バスケの盛り上がりに思うことは?
富士通は2023-24シーズン、Wリーグで16年ぶりに優勝を果たした。町田は在籍13年目にして初の栄冠。「やっと恩返しができたと思う」と直後、涙ながらに感謝した。
「今まで積み重ねてきたバスケを最後にいい形で出せたなと思います。チームで守り、チームで攻めるという全員バスケ。その意識統一を徹底できたことが優勝につながったと思います。その中でも優勝経験のある3人の存在が頼もしかったです」
宮澤夕貴、中村優花(※昨季で引退)に続き、昨季はENEOSから林咲希が加入。優勝経験者の3人が、チームとして何をすべきか、優勝のために何が必要かを伝えてくれたことが大きかったという。町田自身も彼女たちの言葉を信じ、前に進めたと振り返る。
皇后杯で17大会ぶりの復活優勝
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今季も開幕から好調で、12月の皇后杯では17大会ぶり4度目の優勝。
決勝では第4クォーター終盤までアイシンがリードしていたが、残り3分18秒で逆転と土壇場で底力を見せた。町田はチームが着実に成長していることを実感している。
「去年以上に一人一人が自信を持ってプレーできていると感じます。プレーに迷いがなくなりました。たとえば、シュートシーン。以前ならチャンスがあっても『ここは私じゃない』とパスを回していた選手も、今季はチャンスがあれば打つという姿勢で挑んでいる。
ゴールに入っても入らなくても、その気持ちが成長だと私は思っているので。それに、これをやれば勝てるということをしっかりと実行している。ここまでチームがブレずに維持できているのは、ベテラン選手の存在はもちろん、中堅の選手が引っ張ってくれていることが大きいです」
優勝した皇后杯でベスト5にも選ばれた内尾聡菜は、大黒柱の町田や宮澤と同等のハイパフォーマンスを見せた。決勝では10得点を挙げ、12リバウンドのダブル・ダブルを達成。それ以外の試合でもここ一番の大事な場面でシュートを決め、精神的な強さを見せた。
「もちろん要所は自分がという部分もありますし、背負っている責任も大きい。でも、みんなが自信を持ってプレーをし始めたからか、たとえうまくいかなくても『みんながいるから大丈夫』という安心感もあって。ある程度、みんなにも任せるようにもなりました」


