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ぶら野球BACK NUMBER
落合博満44歳「あのときオレの“戦う気持ち”が絶えた…」天才・落合に現役引退を決断させたのは誰か?「完全燃焼なんてウソ」信子夫人は日本ハムの起用法を疑問視
text by
中溝康隆Yasutaka Nakamizo
photograph bySankei Shimbun
posted2025/01/21 11:05
1998年10月7日、44歳落合博満の「現役最後の打席」。一塁ゴロに倒れたが、その顔には微かな笑みが浮かぶ
「私としては、いつか落合にプロ野球チームの監督をやらせたいと思っています。4球団を渡り歩いたでしょ。そこで、いろんな人達と同じ釜の飯を食って、球団のあり方やチームのあり方がよく分かってる。それに現役選手としての苦労も身に沁みて分かっている男ですからね。トップに立っても若手を育てることができると思います」(週刊新潮1998年10月29日号)
オレ流は、まだ終わらない。ひとつの物語の終焉は、新しいストーリーの始まりでもある。現役引退から5年が経った、2003年秋。落合博満は、中日ドラゴンズの監督として、再び戦いの場に戻るのである――。
<前編《落合批判》編から続く>
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