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「同じようなミスをしている」三笘薫27歳、“まさかのドロー”で現地ブライトンファンに謝罪…今季3ゴールの三笘「それでもダントツ1位の意外なデータ」とは
posted2024/12/11 18:00
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
試合終了のホイッスルが鳴ると、後半44分に交代で退いていたブライトンの三笘薫が、ゆっくりとピッチに入ってきた。
12月8日に敵地で行われたレスター戦は、2−2のドローで終戦。ブライトンは後半41分まで2点リードしていたが、ラスト4分のところから2失点し、痛恨のドローを喫した。
三笘もまさかの結果に落胆が大きく、アウェイスタンドに陣取るブライトンサポーターの下に足取り重く向かった。途中、マット・オライリーが近づき、三笘の肩を抱き寄せて話し込む場面も。そして三笘はスタンドの前に立つと、「ごめん」と言うように両手を胸の前で合わせ、頭を下げた。勝利をほぼ手中に収めながらドローに終わった結果に、サポーターに「申し訳ない」と伝えたのである。
謝罪のウラ側「同じようなミス」「僕も責任ある」
ブライトンは開始早々から試合の主導権を握り、前半37分に右SBタリク・ランプティのきれいなミドルで先制した。後半序盤もブライトンが優勢だったが、レスターが攻撃的な選手を次々と投入した後半17分頃から、形勢が徐々に変わっていく。それでも、ブライトンは後半34分にカウンターからヤンクバ・ミンテが追加点を挙げ、勝利に近づいたように見えた。
ところが、残り時間4分となったところで、ブライトンは1点を返される。この場面で、ラストパスを出した相手選手に寄せていったのが三笘だった。後方からボールを奪おうと伸ばしたその足に、敵のパスが当たる。コースが少し変わったボールは、レスターのエース、ジェイミー・バーディーへ。37歳になったベテランFWは、タイミングをあわせて押し込んだ。三笘にとっては不運な形での失点となり、思わずその場に座り込んだ。
ここでファビアン・ヒュルツェラー監督が動く。三笘に替えて、CBのイゴールを投入。指揮官の「4バックから5バックに切り替えた」との言葉通り、守備を固めて逃げ切りを図った。しかし後半の追加タイムに、そのイゴールが敵に寄せられた状況からドリブルを始め、痛恨のボールロスト。まさかの同点弾につながった。