欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「同じようなミスをしている」三笘薫27歳、“まさかのドロー”で現地ブライトンファンに謝罪…今季3ゴールの三笘「それでもダントツ1位の意外なデータ」とは
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2024/12/11 18:00
12月8日、敵地でのレスター戦。2-2でまさかのドロー後、三笘薫(27歳)が取った行動とは
もうひとつが、先述したレスターの1点目である。ブロックに入った三笘の足がボールに当たったことについて「不運な形に見えました」と聞いてみると、三笘はこう話した。
「なかなかアンラッキーでした。次に同じような場面があっても(ブロックで)足を伸ばすと思います。あの場面をもう一度見ないと分からないですけど、ポジショニングなどの改善点はあるかと。ただ、今日はそういう日(=運がなかった日)だったと思います」
取材時の三笘はやはり表情が険しく、落胆は1−3で敗れた前節フラム戦より大きかった。だが、三笘にどうしても聞いておきたいことがあった。先制点を決めたのはランプティで、追加点はミンテ。両選手とも怪我を抱え、試合に出場できない苦しい時期を過ごしてきた。
これまで控えだった彼らの得点に、三笘を始めとする選手たちが一様に大喜びしていたのが印象的だった。「2人のゴールに、三笘選手も嬉しかったのでは?」と聞いてみると、27歳のアタッカーは「もちろんです」と返す。しかしその後に続いたのは、やはり反省の言葉だった。
「自分も含め、攻撃の選手たちが点を取らないといけない。彼らのような選手が出てくることで良い刺激になりますけど、しっかりチャンスを決め切っていれば、もっと簡単な試合だったと思う。学ばないといけない」
三笘が“ダントツ1位”のデータとは…
三笘個人にフォーカスすると、今季公式戦の出場時間がチーム1位の1294分を記録している。この数字はフィールドプレーヤー2位のFWダニー・ウェルベック(1159分)、3位のCBヤン・ポール・ファン・ヘッケ(1139分)を約100分以上も上回り、断トツの1位だ。しかもレギュラーGKのバルト・フェルブルッヘン(1260分)よりも長い。三笘の「先発数14」もトップであり、ほぼ出ずっぱりの状態が続いている。
本人は可能な限り多くの出場を求めており、出場時間1位の記録は、”攻守に戦える”三笘が信頼されている証とも言える。だが、懸念事項はやはりコンディション。通常12月のイングランドは超過密日程となるが、今季のブライトンは計6試合で例年ほど試合数が多くはない。三笘としては体調を維持しながら、12月15日のクリスタルパレス戦で今節の悔しさを晴らしたいところである。