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「日本人で1億円超は2.5%。安定的なGK」Jリーガー年収ウラ事情…じつは“オランダと同格”「世界標準だと、かなりまとも」識者が調査
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阿部博一/小野ヒデコHirokazu Abe/Hideko Ono
photograph byTakuya Sugiyama
posted2024/12/13 11:03
Jリーグで“1億円プレーヤー”の1人とされる川崎の家長昭博。欧州メガクラブとの財務格差は大きいが、日本の雇用状況は世界標準だと悪くない部類のようだ
特に非強豪国の海外リーグでは、給料の未払いや遅延、不当な解雇などは珍しいことではないという印象が私にはあります。それを考えると、Jリーグのサッカー環境は選手にとって十分に魅力的なものであり、ガバナンス、選手の雇用環境ともに世界でも高水準だと言えます。
サッカーで“ほぼ一生分稼げない”からこそ
プロサッカー選手のお金に関して色々な分析と考察をしてきましたが、この章でおさえたいポイントは、「ほぼすべてのプロサッカー選手は、サッカーで一生分稼ぐことはできない」という事実です。中層~下層リーグの選手はなおさらです。議論はされていますが、Jリーグには今のところMLBのような年金制度(※)もありません。
〈※MLB(メジャーリーグベースボール)はアメリカ合衆国とカナダに本拠地を置く球団で構成される世界最高峰のプロ野球リーグ。満額支給の資格(在籍期間10年以上)があれば、2000万円強が62歳から死去するまで支払われる生涯年金制度がある〉
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お金はセンシティブなトピックですが、特にプロサッカーのリアルにいる選手は、その現実をきちんと把握しておく必要があります。ネクストキャリアでどう稼いでいくのか、具体的ではなくとも何らかのアイデアを持っておくことが、限られた現役期間にサッカーに集中する上でも重要ではないでしょうか。
〈つづく〉


