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「救ってくれたのは(ロバートの)秋山くんでした」“はねトび”伊藤ちゃんが明かす“40歳で出産→ワンオペ子育て”「夜泣きで途方に暮れた時に…」 

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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photograph byTadashi Hosoda

posted2024/12/05 11:05

「救ってくれたのは(ロバートの)秋山くんでした」“はねトび”伊藤ちゃんが明かす“40歳で出産→ワンオペ子育て”「夜泣きで途方に暮れた時に…」<Number Web> photograph by Tadashi Hosoda

結婚、出産、子育てを振り返ってくれたお笑いコンビ北陽・伊藤さおりさん(50歳)

「まだ娘が赤ちゃんの頃でしたけど、私も頑張ろう、と思った時があったんです。でも主人には主人の仕事があるし、私の実家は遠いので仕事の間は主人の実家に預けないといけない。静岡から出発して、主人の実家によって、そこから東京で仕事をして、終わってから娘を迎えに行き、また静岡に帰る。電車移動だったので、乗り換えも大変で、2回ぐらいは頑張れたんですけどきつかった。赤ちゃんを抱えての移動はそれが限界でした」

 自身の体力は衰える一方なのに、娘は日増しに成長する。

「“子育ては自分育て”とはよく言ったものだと毎日のように思っています。自分がもっとちゃんとした人間だったら、と自分の未熟さばかり感じますね」

「家族でピクニックとかしたいんですよね」

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 赤ちゃんの頃は夜泣きがひどかった娘も現在は小学生。自我も芽生えてきたが、まだバレーボールに興味を持つ様子は見られない。昨シーズンの5月で監督も退き、現在はシニアマネージャーとして地域貢献活動やジュニアチームの指導に携わる篠田さんも「娘とたまにバレーボールで遊ぶぐらいで、バレーボールをやらせたいのかもわからない」というのが現状だ。

 どんな将来を歩むのか。何を好きになるのか。どうなるんだろう、と微笑みながら家族の「これから」に思いを馳せる。

「娘からすれば生まれてすぐパパはコーチ、監督になったので家にいない時間が多かったから、普通にのんびり、家族でピクニックとかしたいんですよね。あとはやっぱり旅行かな」

 乳幼児の頃は育児が大変な時に篠田さんに当たることもあったが、今は娘の前ではパパの文句や悪口は言わないと決めている。ただし、多少の例外を除いて。

「私はおおざっぱなんですけど、主人は細かいので『キャップが締まってない』とか『何度言っても直さない』とか言われるから、『うるさいなぁ、そんなのテキトーでいいんだよ』とか、それぐらいは娘の前でもブツブツ言っています(笑)」

【次ページ】 「芸能界イチ、バレーボール観てる」

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