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濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「神取忍の愛弟子」のRIZIN参戦はあるか…MMAとの“二刀流プロレスラー”NØRIが明かした覚悟「看板も背負うわけですから」《特別グラビア》
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byShiro Miyake
posted2024/11/18 11:01
プロレスとMMAの“二刀流ファイター”NØRI
神取忍、井上貴子のようなオーラを
マリーゴールド再登場も待たれるが、来年からはMMAにも復帰する予定だ。ここまでのMMA戦績は5勝7敗1分。主戦場としてきたストロー級(52.2kg)~フライ級(56.7kg)は国内だけだと選手の数が少なく、キャリア差のある選手との対戦もあった。最前線で闘い続けてきたのは間違いない。
「MMAはずっと続けられるものではないと思います。だからこそ、チャンピオンベルトなり何か納得できるものを残したいですね。MMAでも、NØRIという人間を伝えたい。自分はどんな人間か? 今はまだ分からないです(笑)」
理想を言えば、現在プロレスラーとして所属するLLPW-Xの神取忍、井上貴子のようにオーラのある人間になりたいという。
「街で立ってるだけで“あの人ただものじゃないよね”、“プロレスラーなの? やっぱり”ってなるような。人前に出る仕事として、知名度も大事だなと思いますね。神取さん、貴子さんと一緒にいると、とにかくたくさんの人に声をかけられるんです。それだけ凄いことをやってきたからですよね」
“神取忍の愛弟子”プレッシャーを背負って闘う覚悟
RIZINに出たいという気持ちもある。RIZIN女子でメインとなる階級は49kgリミットのスーパーアトム級。NØRIのベスト体重よりかなり軽いが、逆にNØRIは大型選手として対外国人の闘いに可能性を見出せるのではないか。“神取忍の愛弟子”がRIZIN参戦となれば話題にもなる。
もちろんプレッシャーにつながることもあるだろう。それでも本人は「神取さんの弟子であることは事実だし、それを背負って闘う覚悟はできてます」と言う。
「それに、他団体や格闘技の試合に出る時にはLLPW-Xの看板も背負うわけですから」
プロレスの強さと格闘技の強さが完全にイコールではないからこそ、二刀流ファイターとしての、人間としての“NØRIだけの強さ”を証明できることもあるはずだ。プロレスラーだから格闘技でも強いとは言えない時代。それでも“神取忍の愛弟子は強い”とは言えるかもしれないではないか。《インタビュー第1回も公開中です》
(撮影=三宅史郎)