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「オオタニは言い訳できない」ロバーツ監督、異例の苦言のウラ側…大谷翔平と監督の信頼関係、ドジャースのエースが明かす「ショウヘイにも公平なんだよ」 

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田中仰

田中仰Aogu Tanaka

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posted2024/11/02 11:00

「オオタニは言い訳できない」ロバーツ監督、異例の苦言のウラ側…大谷翔平と監督の信頼関係、ドジャースのエースが明かす「ショウヘイにも公平なんだよ」<Number Web> photograph by KYODO

リーグ優勝直後、デーブ・ロバーツ監督(52歳)の頭からビールをかける大谷翔平

「あの2人はレベルが違う。彼らだけにしか見えない世界があって、そこには誰も立ち入れないというくらい、明確な線が引かれている。大谷の最大の武器は、パワーそのものではない。バットを構える、タイミングをとる、そしてスイングをするまでの一連の流れ――それがどの打席でも、投手のどんな球に対してもブレない一貫性だ。違う打席でも同じ動画を見ているかのようにフローが一致している。そこがクレイジーなんだよ」

 アロンソの話し方からは、日本人記者向けのサービストークといった印象は受けなかった。大谷の打撃論まで続けて説明したところにリアルを感じた。

 10年総額7億ドルという巨額契約でドジャースに移籍した大谷。開幕直後には水原一平通訳のギャンブル問題にも巻き込まれた。被害者であるにもかかわらず、真相が明かされるまで厳しい批判にもさらされ、メディアが殺到した。ドジャースの投手、タイラー・グラスノー(31歳)も冗談交じりにこう振り返る。

「信じられないほどの野球の才能と、カメラ(チームへの注目)をショウヘイはチームにもたらしたよ」

 それでもなぜ、大谷はわずか1年でドジャースに馴染めたのか。取材を進めると、「デーブ・ロバーツ」「同僚との関係」「安定感」という3つのキーワードが浮かんできた。

ロバーツ監督“本当の評判”

 まずは監督、デーブ・ロバーツだ。ドジャースを率いて9年目のロバーツは現在52歳。コロナ禍でシーズンが短縮された2020年には、ワールドチャンピオンにも輝いた。メジャーの世界でロバーツはどんな評価を受けているのか。米誌『スポーツ・イラストレイテッド』の野球記者、ニック・セルべ氏が語る。

「レギュラーシーズンは強くて、ポストシーズンは苦手。それがロバーツの見られ方だった。ファンが望むほどワールドシリーズで勝てていないから、特にポストシーズン中は采配批判を受けることが多かった。だけど客観的に見て、彼はチーム作りに間違いなく成功しているよね。選手層が厚いとはいえ、ほぼ毎年地区優勝を果たしてきたというのは称賛に値するよ。アンドリュー(・フリードマン/ドジャース編成本部長)と足並みが揃っている点も大きい。アンドリューはデータ重視、ロバーツは選手時代の経験から生まれる勘も大切にする。頑固というわけでも、誰かの意見に流されるわけでもない。そのバランス感覚に優れていると思う」

 では選手のロバーツ評はどうか。グラスノーはこう熱弁する。

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