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「オオタニは言い訳できない」ロバーツ監督、異例の苦言のウラ側…大谷翔平と監督の信頼関係、ドジャースのエースが明かす「ショウヘイにも公平なんだよ」
posted2024/11/02 11:00
text by
田中仰Aogu Tanaka
photograph by
KYODO
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「半分がオオタニのユニフォーム」
ドジャースタジアム、リーグ優勝決定シリーズの第6戦。試合開始の2時間前から、席に座りグラウンドを眺める親子がいた。2人のユニフォームの背中には「OHTANI」の名前が入っている。
「ドジャースの試合はすべて見ているけど、ポストシーズンを生で観戦するのは初めてなんだ。楽しみにしすぎて予定よりも早く出発してしまった。私は地元イングルウッド出身で、10歳からのファン。父によく球場に連れて行ってもらったんだ。息子は13歳だけど、いまや私よりドジャースに詳しい。こうやってブルーの血は受け継がれていくのさ」
生粋の、かつ筋金入りのドジャースファンのようだ。2人によるドジャースの今季ベストシーンは、大谷が50-50を決めたホームランだという。その瞬間をテレビで目撃した2人は、叫びながら抱き合った。
「信じられない記録だよな。しかもそこからさらに数字を伸ばしただろう? 彼の虜にならないわけがないよ。球場に来ると一目瞭然だ。オオタニのユニフォームが圧倒的に多いのも納得さ」
あくまで筆者の体感であるが、確かにドジャースタジアムでファンが着ているユニフォームの半分は、大谷のものだ。わずか1年でファンに認められた何よりの証だろう。グラウンドに目を向けても、チームに馴染んでいることがわかる。昨年まで赤いユニフォームを着ていた面影は残っていない。スタッフや同僚と軽く言葉を交わして試合前練習に向かう。その姿からはチームの古馴染みのような雰囲気さえ感じられる。
メッツ4番「“あの2人”はレベルが違う…」
メジャー史上初の50本塁打・50盗塁は「異常な成績」だ。そんな大谷の立場を明瞭に示す発言がある。リーグ優勝決定シリーズで対したメッツの4番、ピート・アロンソ(29歳)による評価だ。
アロンソは2019年には53本塁打でホームラン王を獲得。2023年のWBCアメリカ代表にも選出された、メジャーを代表する強打者の一人である。そのアロンソに第6戦前日のクラブハウスで、同じ長距離打者としてジャッジ、大谷をどう見ているのか尋ねると、こう語ったのだ。