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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「高橋藍にトスを上げてみたい」SVリーグ開幕戦を見た大学生の本音は? 不遇の時代を知る32歳柳田将洋が語る「ゴールデン生中継」の意義
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/10/18 11:03
試合前にネットを挟んで談笑する高橋藍、小野寺太志、西田有志、山内晶大。日本代表としてパリ五輪を戦ったメンバーたちの真剣勝負が見られる
開幕戦の2日後、関東大学秋季リーグの取材に行くと、大学生から自然とSVリーグの話題が出た。
東海大学主将の中道優斗は、目を輝かせながら言った。
「金曜日は、練習が終わった時にはもう試合(サントリー対大阪Bの開幕戦)が始まっていたので、『あー!オレ録画し忘れた!』って思わず大声で言っちゃいました(笑)。みんなそんな感じでしたよ。『うわオレも!ミスった』とか言って。寮に帰ってすぐテレビをつけて観たんですけど、まず『すっげえ人だな』と驚きました。観客の数がすごくて、『いいなー』って。こういうところでやりたいなーと思いました。バレーファンが増えてくれることは自分たち大学生もすごく嬉しいです」
「高橋藍選手にトスを上げてみたい」
東海大学の2年生セッター當麻理人も言う。
「SVリーグになって、注目度が上がっているのはめちゃめちゃ感じますし、自分もそこに入っていけるような選手になりたいと思っています。金曜日のサントリー対ブルテオンの開幕戦も観客の数が多かったですし、昨日のグレートベアーズのホームゲームも、本田翼さんが始球式をしたり、スカパラさんの生演奏もあって、すごいですよね。
ニュースでも、今までだったら石川祐希選手たちのイタリアの試合しかやっていなかったんですけど、今は当たり前のようにSVリーグのことを取り上げている。今までは決勝戦でもBS放送だったりしたのが、開幕戦から地上波で生放送なんて。数年前は会場も人が少なかったんですけど、東京体育館がほぼ満員って、本当にすごいです」
當麻の父・浩之さんはJTサンダーズ(現・広島サンダーズ)の元選手で、引退後もチームに関わっている(現在は女子の大阪マーヴェラス部長)こともあり、子供の頃からVリーグの試合をよく観ていた。その目には変化がハッキリと映っている。
外国籍選手枠が1から2に増えて、世界のビッグネームが集まっていることも魅力だという。
「自分がもし(SVリーグに)入れたら、海外のすごい選手と一緒にプレーできることも楽しみですね。それに(東山高校の先輩の)高橋藍選手も日本に帰ってきています。高校時代、東山に来てくださった時に一度トスを上げたことがあるんですが、試合で上げてみたいなと思います(笑)」