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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「高橋藍にトスを上げてみたい」SVリーグ開幕戦を見た大学生の本音は? 不遇の時代を知る32歳柳田将洋が語る「ゴールデン生中継」の意義
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/10/18 11:03
試合前にネットを挟んで談笑する高橋藍、小野寺太志、西田有志、山内晶大。日本代表としてパリ五輪を戦ったメンバーたちの真剣勝負が見られる
12日に行われた東京GBのホームゲームには、前日の開幕戦に迫る6459人の観客が詰めかけた。試合前には、チームのテーマソングを制作した東京スカパラダイスオーケストラがコート上で生演奏を披露し、スタンドはファンが着用するユニフォームやハリセンでチームカラーのピンク一色に染められた。
東京GBのアウトサイドヒッター柳田将洋も、さまざまな思いを噛み締めながらこう語った。
重みがある、元日本代表・柳田将洋の言葉
「僕が2014年に代表に入ってプレーし始めた時から比べたら、今はいろんなコンテンツがあって、スポーツや情報を見る方法は多岐に渡っているんですけど、とはいえやはり地上波の影響力にはまだ勝るものはないと思っています。
そういう意味で、昨日地上波でSVリーグの開幕戦を観ている自分に不思議な感覚を覚えましたし、『こうなって欲しいな』って、何年も前から思っていたことが、一つ一つ実現しているというところは、僕自身、選手としてすごく幸せなこと。これからのバレー界にとっても、かなりポジティブなことだなと思いながら試合を観ていました。昨日繰り広げられたバレーのレベルもかなり高かったので、たくさんの人にバレーの魅力を知っていただけたんじゃないかと期待を持っています。
代表じゃないとなかなか体験できないような環境が、国内リーグで今まさに実現していることは、将来のバレー界にとっても大きな影響力になっているんじゃないでしょうか。バレーボールをする人間、我々もそうですが、次世代の選手が、『この環境でやりたい』と思う、そういう情報が揃ってきているんじゃないかなと思います。あとは我々がしっかりとプレーで魅せることによって、相乗効果でいろんな人に影響を与えていけるよう、そこは僕たちが仕事をしたいなと思っています」
まさに今回のSVリーグ開幕の盛り上がりは、“次世代”にダイレクトに伝わっている。