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「死んで楽になるなら死にたい」悲劇から3カ月…張本智和の“50年ぶり金メダル”快挙はなぜ生まれたか? 五輪後に明言していた「ある計画」 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2024/10/16 17:00

「死んで楽になるなら死にたい」悲劇から3カ月…張本智和の“50年ぶり金メダル”快挙はなぜ生まれたか? 五輪後に明言していた「ある計画」<Number Web> photograph by Getty Images

アジア選手権にて、日本勢50年ぶりとなる男子シングルスでの金メダルを獲得した張本智和

「『張本は強い』と意識づけたい」

 帰国すると短い休みを挟み練習を再開した張本は、明確に計画も描いた。

 30歳を競技生活の区切りと捉え、目標を掲げた。

「(2028年ロサンゼルス、2032年ブリスベンのオリンピック)2大会に出場して、シングルスで絶対にメダルを獲る」

 そのための1つとして、パリで感じた課題である攻撃力の向上に取り組むことを決意した。

 もう1つ、掲げたことがある。

「今のうちに『張本は強い』と(相手に)意識づけたいです」

張本の決意を感じさせた決勝戦

 そのためにはタイトルを獲ることが必要と考え、今年、その目標としていたのがアジア選手権と年末のWTTファイナルズだった。アジア選手権の優勝で、目標の1つを達成したことになる。

 技術もさることながら、中国選手相手に引かない打ち合いを見せた決勝は、張本の決意をあらためて感じさせるものだった。

 タイトルを手にした張本は、アジア選手権で中国の3選手を破った妹の美和とともに、日本の選手が到達していない高みを目指し、進んでいく。

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