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卓球・張本智和が異例の表明「選手に配慮があるリーグであってほしい」“独自ルール問題”最大の論点とは? SNSの言葉に表れた“いら立ち”の背景
posted2025/08/06 11:01
SNSでTリーグに対する思いを吐露した張本智和(写真は今年1月の全日本卓球)
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
JIJI PRESS
卓球の張本智和がSNSで綴ったメッセージが反響を呼んでいる。
現在男子で日本勢トップの世界ランキング4位につける張本。国内のプロリーグ「Tリーグ」で木下マイスター東京、琉球アスティーダを経て、今シーズンから岡山リベッツでプレーしているが、そのTリーグについての思いを吐露したものだ。
張本が吐露した“現行ルールへの違和感”
「WTTとは違う、振れば入るようなボールを使うだとか、10-10は1本勝負だとか、最終ゲームは6-6スタートだとか、チームが2-2になって勝敗を決める1番大事な5番を1ゲームで決めるとか、そんなに時間短縮やジャイアントキリングが見たいなら格下はゲームカウント1-0スタート、格下チームはチームカウント2-2にできれば勝ち、みたいなもっと極端なルールを作れば良いです。その方がこっちも割り切れます。」
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根幹は、Tリーグで採用しているルールへの違和感にある。整理して主だったところを記すと、
*試合方式は基本的にシングルス3試合、ダブルス1試合の計4試合。各試合の最終ゲームは6-6からスタートする。
*4試合を終えて2-2のとき、第5試合を実施するが、第5試合(ビクトリーマッチ)は1ゲーム(11ポイント)で行う。
*各試合の最終ゲーム、第5試合を除き、デュースはなく11点に到達した時点でゲームは終了。
などが設けられており、これらはTリーグの独自ルールだ。
「選手にも配慮があるリーグであってほしい」
そして張本が疑問を抱いている理由は、下記にある。

