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オリンピックへの道BACK NUMBER
世界ランク「624位→7位」にビックリ…中国3選手から勝利、張本美和16歳の序列はなぜ急上昇?「ここまで力をつけるとは…予想外でした」監督の証言
posted2024/10/15 11:01
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
JIJI PRESS
10月9日、卓球のアジア選手権女子団体決勝で中国を破る金星をあげた日本代表。その原動力となったのは張本美和だった。団体決勝では世界ランキング4位の王芸迪、同1位の孫頴莎に勝利。シングルス2試合に起用された期待に応えてみせた。
団体戦だけでなく、張本にとってアジア選手権は大きな成果をあげる大会となった。
シングルスでは決勝でキムクムヨン(北朝鮮)に敗れアジア選手権史上最年少優勝はならなかったものの銀メダル。何よりも準々決勝で世界ランキング6位の陳幸同に勝利、団体と合わせて中国の3選手から勝ち星をあげたことが光る。
また木原美悠と組んだ女子ダブルスでも、大藤沙月・横井咲桜に敗れたが銀メダル。3種目すべてで決勝に進み、金1、銀2と3つのメダルを手にした。
2年前の世界ランキングは“624位”
現在は高校1年生の16歳。その急速な成長はもう広く知られていると言っていいだろう。
ランキングを紐解いてもそれがうかがえる。
2022年3月、624位で世界ランキングに名前を刻むと、同年5月には初めて100位以内となる71位につける。8月にはWTTコンテンダーチュニスで日本勢最高の2位となり、ランキングは42位へとランクアップした。
同年は最終的に44位で締めくくったが、ジュニアの国際大会で優勝を重ね、世界ユース選手権ではシングルス、女子ダブルス、混合ダブルス、女子団体の4種目すべてでメダルを獲得、ジュニア世代で突き抜けた成績を残したことも特筆される。