バルサ戦で勝利も街は歓喜なし？ CLを戦う「地元民がいないクラブ」。

　モンテカルロ地区を抜けると、スタジアムへ向かう赤いユニフォームのサポーターがちらほらと見えてきた。

　モナコ公国の隅に建つルイ2世スタジアムへ続く遊歩道の脇にはASモナコのショップがあり、南野拓実やブレール・エンボロの写真が壁に大きく貼られている。モナコにとっては'18-'19シーズン以来久々のチャンピオンズリーグ参戦で、相手はバルセロナ。少しは賑わっているだろうと思ったが、スタジアムは空席が目立った。

　ルイ2世スタジアムの収容人数は1万6360人だが、昨季のリーグ戦における平均観客数は約7520人と半分にも満たない。モナコは昨季、リーグ1で最も観客数の少ないクラブだった。ちなみに約200km離れたマルセイユは平均6万人超えと、同じ南部でも差が際立っている。