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「もうちょっとバキバキの身体でいたいから…」パリ五輪女子バレー主将・古賀紗理那がいま明かす“現役引退後の日々”「やらない自分が嫌い」
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph byKoichiro Matsui
posted2024/10/24 17:00
パリ五輪を最後に現役を退いた古賀紗理那
「沙織さんや年上の選手がみんないっぱいしゃべってくれて、雰囲気もよかった。上手な人たちと一緒にバレーをしているから自分がうまくなっていくのもわかるし、ただただ楽しかった。だから次のシーズン('16年)になって、急にピリピリした雰囲気になっているのに全然ついていけなかったんです。1年で全然違いました」
3月に日本代表登録選手28名が発表され、その夏のリオ五輪出場をかけた5月の最終予選に向け、古賀が言う「ピリピリ」した空気が張り詰める。その中で古賀は満足いくパフォーマンスを発揮できずにいた。
「1年目も足りないところはたくさんあったけど、それ以上にいいところも出せていたんです。でも、2年目になったら急にいろんなことができなくなって、『あれ、私のプレーってこんな感じだったっけ?』と自分の感覚を疑うようになり、疑問を持ち始めたらどんどん自信がなくなった。私は毎日クエスチョンマークばかりなのに、周りは勝つために必死。自分の気持ちが全然追いついていませんでした」
最終予選は苦しみながらもリオ五輪出場を決め、6月27日に出場12名が発表された。だが、その中に古賀の名前はなかった。
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