【ダルビッシュ】
大谷翔平：空振り三振（スライダー）6球
ベッツ：遊ゴロ（カーブ）6球
フリーマン：右安（シンカー）1球
テオスカー・ヘルナンデス：一邪飛（シンカー）2球

　まず迎えるのはこの日もやる気満々の大谷だが、これまでダルビッシュから公式戦で1安打しかしていない。前回の対戦とは異なり、ダルはフォーシームでファーストストライクを取ると、フルカウントになってスライダーで仕留めた。この日スタメンに復帰したフリーマンに安打を打たれるが、ダルビッシュは15球で初回を立ち上がった。

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2・3回：併殺が大きかった由伸、ダルは痛恨の被弾も…

《2回》
【山本】
マチャド：右飛（フォーシーム）1球
メリル：二ゴロ（スプリッター）3球
ボガーツ：四球（フォーシーム）6球
ペラルタ：二ゴロ（スプリッター）4球

　前の対戦でホームランを打たれたマチャドにはフェンス際まで飛ばされたものの、振り遅れを誘った。メリル、ペラルタとも第2戦で捉えられたスプリッターで抑えた。山本のフォーシームはMAX159km/hだが、この日は157km/h前後。しかしキレがいいから打たれない。

【ダルビッシュ】
マンシー：四球（カーブ）6球
スミス：三ゴロ併殺（スプリッター）5球
キケ・ヘルナンデス：左越本塁打（フォーシーム）1球
ラックス：二ゴロ（スイーパー）2球

　何度も対戦があるマンシーにスライダー、カーブを駆使してフルカウントから歩かせたものの、スミスは、2－2からスプリットをひっかけさせてダブルプレーにとった。しかし続くキケ・ヘルナンデスの初球が痛恨の1球に。152km/h内角に食い込むフォーシームを左翼席上段に運ばれ、130.5mの特大本塁打を浴びた。それでもこの回は山本と同じく、ダルビッシュも14球でまとめた。

《3回》
【山本】
クロネンワース：中飛（カッター）3球
ヒガシオカ：左安（フォーシーム）4球
アラエズ：右安（フォーシーム）1球
タティースJr.：三ゴロ併殺（スライダー）5球

　山本にとってこの日一番のピンチはこの回だったか。ダルビッシュの相方の捕手で日系四世ヒガシオカ、アラエズに連打を浴びる。1死一・二塁のピンチで続くはポストシーズン絶好調のタティースJr.。3-1と苦しいカウントになりながら5-4-3の併殺打に切ったのはビッグプレーになった。この回は13球。

【ダルビッシュ】
エドマン：遊ゴロ（スプリッター）3球
大谷：三飛（カッター）3球
ベッツ：遊ゴロ（シンカー）1球

　大谷との2度目の対戦、148km/hのカットボールは好球だったが大谷が打ち損ねた。このイニングわずか7球で仕留めて、ここまで36球。息詰まる展開であるとともに――改めて、ダルビッシュはすべての球が一級品であることを証明した。

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