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ドジャースの世界一“まさかの3番手”予想「大谷翔平がいて勝率メジャー1位」なのになぜ厳しい? 米名物記者が本音で語る「投手力は疑問だらけ」 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2024/10/01 17:00

ドジャースの世界一“まさかの3番手”予想「大谷翔平がいて勝率メジャー1位」なのになぜ厳しい? 米名物記者が本音で語る「投手力は疑問だらけ」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

大谷翔平がいるドジャース。これから臨むポストシーズンで世界一の可能性は?

新しい武器「オオタニの足」

「ベッツとフリーマンだけでも手ごわいのに、そんなオオタニまで加わったのだから、相手投手は脅威を感じるし、バッターボックスにいる彼らと対峙するだけで疲弊する。ロバーツは、オオタニの積極的な走塁は攻撃の大きな武器になっていると言っていた。彼が走るとチャンスが広がると。ドジャースがフルシーズンでワールドシリーズ制覇を果たしたのは1988年だが、もしオオタニが移籍1年目で36年ぶりにそれを実現したとしたら、もう小説の世界も超えたと思う」

 ESPNのジェフ・パッサン記者は「投手層の薄さを議論するより、ロバーツ監督がどのように投手をやりくりしポストシーズンの最後まで勝ち抜くかに注目したい。あれほどケガ人が続出したのに投手陣をそれなりにそろえていることに、他球団の幹部は驚いている。先発投手をカバーするべくリリーフ投手陣はメジャーで2番目に多くのイニングを投げすでに疲弊しているが、監督のお手並み拝見だ」と指摘している。投手力の不安は、やりくりで何とかするしかないという意見だ。

ロバーツ監督の自信…その理由

 最後にミラー記者は、投手力の不安はさておき、ドジャースには昨季までとは違うアドバンテージもあると指摘した。

「ここ数年のドジャースは独走で地区優勝をすることが多かったが、その状況がポストシーズンでは逆にマイナスに働いた可能性がある。地区優勝が決まっていったん気を抜き、ポストシーズンまで間が空くので、プレーや打撃の感覚が鈍る。だが今季は大詰めまで同地区のパドレスと厳しい地区優勝争いを続けたため、勢いに乗ってポストシーズンに入ることができるだろう。ロバーツは、今年のポストシーズンは我々にとって長くなるだろうと自信を口にしていた」

 確かにドジャースが昨年、地区優勝を決めたのは9月16日、一昨年は9月13日と早かった。地区優勝が決まってから最初の試合である地区シリーズが始まるまで昨年は21日、一昨年は28日もあった。今季は9月26日に地区優勝を決め、地区シリーズ初戦までは9日。しかもホームフィールドアドバンテージをほぼ最後まで争ったため、シーズン終盤まで全力で突っ走った。その勢いに乗ってポストシーズン最後までいければ、期待は高まる。大谷の働きとロバーツ監督のやりくりに注目したい。

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