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夏の甲子園「朝・夕方2部制」“素朴な疑問”…高野連担当者に記者が直撃「収益が上がるのでは?」「聖域に手を付けた?」質問にどう答えたか 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2024/08/09 06:00

夏の甲子園「朝・夕方2部制」“素朴な疑問”…高野連担当者に記者が直撃「収益が上がるのでは?」「聖域に手を付けた?」質問にどう答えたか<Number Web> photograph by Kyodo News

2部制が導入された夏の甲子園。阪神園芸が作業する中で、観客の入れ替えも進んでいた

「そもそも、この暑い中で高校生に野球をやらせていいのか、という批判は根本的にあると思います。しかし、全国大会を別の日程でやるのはさすがに難しい。インターハイなどもそうですが、高校生の部活動は全国規模で一斉にやります。部活の大会は学校が休みの期間に集中してやるのが原則だと思います。その考えに基づいて、今後も検討を進めます」

 7月26日、日本高野連は運営委員会を開き、「熱中症特別警戒アラート」が発令された場合、対応を協議するための対策本部を設置することを決めた。試合前日にアラートが発令された場合に、翌日の開催可否などを判断していく。

高野連は変化を恐れず、対応しようとしている

 また、開会式直後の第1試合に出場した有田工と滋賀学園の2校は、入場行進の順番を48、49番目とし、退場もそれぞれのベンチに直接向かった。式典で体を動かさない時間をできるだけ短くし、コンディションへの影響を軽減する。点灯試合(ナイター)の増加が予想されることから、捕手が投手にサインを出す手の指先にマニキュアなどで着色することを認めた。

 現在の高野連はこういう形で変化を恐れず、臨機応変に対応しようとしている。

 高校野球は全国大会だけではない、次は、地方大会の「暑さ対策」についても見ていくことにしよう。

つづく

#2に続く
高校野球“酷暑対策のリアル”「関係者が凍ったペットボトルを」夏の甲子園より試合数が多い地方大会観戦後、高野連担当者に見解を聞くと…

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