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初G1で大暴れ…竹下幸之介29歳は新日本プロレスにとって“最強の外敵”か?「見ている世界が違う」辻陽太との激闘で示した“ホンモノの強さ”
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2024/07/24 17:02
新日本プロレス『G1 CLIMAX 34』に参戦中の「KONOSUKE TAKESHITA」こと竹下幸之介(29歳)。辻陽太とジェフ・コブを相手に開幕2連勝を飾った
辻は続ける。
「必ず、決勝トーナメントに進出しよう。ここで約束する。竹下、お前が上がってくんのか、脱落すんのか知らねえけど、お前はオレを倒したんだ。そう簡単に負けんじゃねえぞ」
「ストロングスタイルのメシアになる」と豪語
辻は翌日、大会前の記者会見の際、自身が用意したマーロウプリンのビーカーをたたき割ったデビッド・フィンレーに「食べ物は大切にした方がいい」と諭し、勝利した。
「オレが目指すのはもちろんただひとつ、優勝だ。そして史上初の春夏連覇を達成してやるよ。オレはメインイベンターとして新日本プロレスのリングに立っている」
一方、竹下は大阪での2日目のG1には出場せず、同日DDTの両国国技館大会で田中将斗と真っ向勝負。エルボーを叩き込み、改めて強さを見せつけた。
「強えヤツいるか? プロレスはな、強えヤツこそが正義なんだ。安心しろ。このG1 CLIMAX、圧倒的な強さで、このオレがストロングスタイルのメシア(救世主)になってやる。G1 CLIMAXの先にはIWGP、待ってんだろう。この夏だけじゃねえ。その先も、すべてこのオレが、かっさらってやる」
そう豪語した「ジ・アルファ」ことKONOSUKE TAKESHITA。23日には広島でジェフ・コブも撃破して2連勝とした。巡り巡ってたどり着いた新日本プロレスのリングで、自分こそが頂点であることを証明する。