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「妻も幅広く…」新婚・町田浩樹26歳が語る“起業と日本代表DF”の二刀流「英語の契約書チェック」「最近は“マチなら大丈夫だろう”と」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2024/07/14 11:07
日本代表DFの町田浩樹。結婚発表翌日のタイミングでインタビューに応じてくれた
「日本と海外のスポーツ界とを比較して、日本が追いついていない分野がありますよね。そういうところで何か手助けできればなということでジョインしたんです。スポーツベッティングについては色々な意見はありますけど、近年はカナダでも合法化され、G7ではスポーツベッティングを合法化していない国は日本だけらしいんですよね。
そういう規制によって……たとえばホリエモン(堀江貴文)などもよく主張されていますけど、『富の海外への流失』が起きてしまっていますよね。それはやはり、もったいないじゃないですか? 僕が投資することで、注目も集まれば良いなと思ったんです」
契約書を一つひとつ英語でチェックしていった
スポーツベッティングはもはや、サッカー界と切っても切れない関係にある。ベルギーのジュピラーリーグでもおよそ半分のチームで、スポーツベッティングの会社がユニフォームの胸スポンサーを務めている。先日、日本代表の鎌田大地が移籍したことで注目を集めるイングランドのクリスタルパレスの胸スポンサーも、ベッティングの会社だ。そうした状況を知ることで、町田は投資する意味を感じていった。
ただ、投資を決めてから思わぬ苦労があった。契約書は全て英語だ。契約の際には弁護士に間に入ってもらうとはいえ、契約書を一つひとつ英語でチェックしていった。
「さすがに大変でした」と振り返るが、それでも最後まで頑張ろうと思えたのには理由がある。
「日本を出て海外で暮らすことで、日本の良さがわかりますけど、逆に、日本に物足りなさを感じる部分も出てくるじゃないですか。今回のことはそれを感じたからなんですよ」
サッカー少年少女のために…起業もした
そんな町田がこの1年でスタートさせたもう1つの取り組みが、未来のサッカー少年少女たちの支援をするプロジェクトだ。この活動を始めるために、自身の会社も立ち上げた。
まず、アンバサダーという形で関わることにしたのが「UNLIMITED GOALS 2024」というプロジェクトである。
これは12月にバルセロナで行なわれる国際大会に、山梨県の小学5年生を無償で派遣するプロジェクトである。彼らが参加するのは一部では「小学生年代のチャンピオンズリーグ」とも言われる「TICTAC CUP」だ。U11やU10の子どもたちが参加する大会で、EURO準決勝で衝撃ゴールを決め、中学を卒業したばかりのヤマルや、カタールW杯メンバーのガビもかつて参加した。
鹿島アントラーズユースの先輩から誘われ、町田が参画を決めたのには理由がある。