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「妻も幅広く…」新婚・町田浩樹26歳が語る“起業と日本代表DF”の二刀流「英語の契約書チェック」「最近は“マチなら大丈夫だろう”と」

posted2024/07/14 11:07

 
「妻も幅広く…」新婚・町田浩樹26歳が語る“起業と日本代表DF”の二刀流「英語の契約書チェック」「最近は“マチなら大丈夫だろう”と」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

日本代表DFの町田浩樹。結婚発表翌日のタイミングでインタビューに応じてくれた

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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Shigeki Yamamoto

 日本代表DF町田浩樹インタビューの第2回。自身のSNSで結婚発表した翌日の6月13日、知られざるオフザピッチの素顔に迫った。〈全3回の第2回/第1回第3回も配信中〉

 6月12日、26歳の町田浩樹はインスタグラムで結婚を発表した。

 そこに添えられていたのが、現在住むベルギーにある世界遺産グランプラスの前で撮った、純白のウエディングドレスを着た妻との写真だった。

「あそこに人がいない時間は早朝しかないので。あれを撮ったオフの日は朝の3時起きでしたね」

 早朝3時に起きてヘアメイクをしてもらい、5時に撮影は始まった。「世界で最も豪華な広場」と称される広場で、2人きりで撮った写真はきっと一生の記念になる。

妻も事業を…すごく理解してくれるんです

 鹿島時代の先輩である西大伍のYouTubeで〈僕はベルギーにいたので、1年間LINEと電話だけで〉とハートを射止めるまでの経緯を明かしているが……。

「妻も、幅広く事業をやっていたりするので。自分の活動にもすごく理解をしてくれるんです」

 これまでにプレーしたチームのカラーを中心に作られた花束を受け取った町田は、パートナーへの思いをそう明かした。

 ヨーロッパのカレンダーに合わせて、7月に始まり、6月に終わった2023-24シーズンを漢字一文字で振り返ると、こうなる。

「『充実』の『実』ですかね」

 種をまき、芽を出して、花が咲き、実がなった。そして今度は、その実が種となって次のサイクルを始める。そんな循環を想定しているからこそ『実』を選んだ。心から『充たされた』と感じるのはまだ先でいい。

 なぜ、そう考えるのか。

「ベンチャー投資もしたし、会社も設立しました。何より、日本代表にデビューして、アジアカップにも参加した1年でしたから」

 サッカー選手としての学びは後ほど詳しく触れるが、町田は、ピッチを離れたところでも2つの新しい取り組みをスタートさせた。

 1つ目が、ベンチャー投資だ。

 投資先となったのはスタートアップ企業のMurasakiだ。ブロックチェーンゲームを開発する会社で、GameFiを扱っている。GameFiとは、あるゲームをプレーすることで、NFTや仮想通貨を得られる。スポーツベッティングの新しい形とも言える。

 GameFiとして代表的なのがファンタジースポーツのゲームだろうか。スポーツ界に実在するアスリートをゲーム上で集めてチームを作る。それは仮想のチームであるが、登場する実在する選手たちの現実世界での成績やパフォーマンスがリアルタイムに連動して反映されるのがポイントだ。

なぜ町田は投資をしようと決断したのか

 Murasakiの代表取締役の一人である村田晋之佑は、ベルギーのシント・トロイデンで、かつてCOO(最高執行責任者)として働いていた経験がある。

 村田と知り合ってから投資を決めたのには、明確な理由があった。

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