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ホームラン消えたプロ野球で“ただ1人”別次元…ソフトバンク近藤健介に番記者直撃「なぜ打てる?」仲良し後輩・大谷翔平“2人とも三冠王”の現実味
posted2024/07/11 06:00
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
JIJI PRESS
少々気が早いが、今年は日米で同時に「三冠王」が誕生するかもしれない。日本球界ではソフトバンクの近藤健介がパ・リーグで、MLBではロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平がナ・リーグで、そんな快挙を期待させる成績を積み上げている。
「生意気な後輩」大谷翔平をどう見る?
2人は2013年から5年間、日本ハムでチームメイトだった。近藤の方が1年先輩になる。昨年のWBCで侍ジャパンの同僚として再会を果たした時には「変わらず生意気な後輩です」と言って笑っていたし、今年も大谷が結婚を発表した際には「『早く結婚したい』と言ってましたよ。だけど、アイツの行動を見ていたら、一生結婚できないと思っていました。全て野球にささげているので」と愛を込めたイジりと共に祝福していた。物理的には遠く離れても、彼らの距離感はずっと同じままだ。
そんな盟友2人が日米でそれぞれ三冠王を目指して、この先のシーズン後半戦に臨んでいく。
近藤はこんな風に言った。
「場所が違うんでアレですけど、刺激にはなります。だって常に見たくなくても(大谷の)情報は入ってくるんで(笑)。すごいなと思ってます」
身長171cm…「三冠」視野
近藤は、今季ソフトバンクの5番打者として全試合にスタメン出場しており、3割3分7厘、13本塁打、47打点の成績を残している(7月10日時点)。打率は断トツ、本塁打も同僚の山川穂高と並んでリーグ1位、打点部門は2位だ。
長打力については、身長171cmとプロ野球界では小柄ながら昨季も本塁打と打点の2冠王に輝いたことで実証済み。日本ハム時代の11年間で通算52本塁打。当時のキャリア最多は2021年シーズンの11本塁打だったが、ソフトバンク移籍1年目だった昨季はその倍以上の26発を放ってみせた。近藤は「本拠地が変わったのもある」と照れ笑いしたが、3、4年前から「長打率5割超」を目標に掲げたトレーニングと打撃改良への取り組みが実を結んだといえる。