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「宮部藍梨がいるからリベロを2人選べた」16歳で初代表、アメリカ帰りの秘蔵っ子が初五輪…天才少女が“最強のユーティリティー”に変貌したワケ
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph byYohei Osada/AFLO SPORT
posted2024/07/06 11:02
12人のパリ五輪代表メンバーに名を連ねた宮部藍梨。本大会中に26歳の誕生日を迎える
12人のメンバーが決まり、本大会の予選ラウンドの組み合わせも決まった。初戦は現地時間7月28日のポーランド戦。攻守でバランスに長けた強豪で、ネーションズリーグでは日本はストレートで敗れている。接戦になるのは想像に容易く、ブロックでもサーブでも宮部の力が求められる場面は何度も何度もあるはずだ。
「オリンピックで日本代表のユニフォームに袖を通すということは、全力を出さないといけない。今まで責任感がなかったわけではないですけど、今まで以上に気持ちを引き締めて、どんな役割でも果たしていきたいです」
プレーだけでなく「通訳も自分の役割」と笑わせ、明るい表情で締めくくる。『日本最強のユーティリティープレーヤーここにあり』と世界に見せつける。初の五輪はもう間もなくだ。