将棋PRESSBACK NUMBER
「これはスゴい…」藤井聡太&羽生善治コンビの将棋談義に名人戦“ナゾの昼食+おやつ”、伊藤匠21歳との同学年バトル…観る将マンガ家が興奮
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida,NumberWeb
posted2024/06/02 06:00
5月の将棋ハイライト。イラストは関連記事からご覧になれます!
15歳の山下三段は竜王戦6組で破竹の快進撃を見せ、準優勝を飾りました。
決勝に勝てば「フリークラスでの四段昇段」によるプロ棋士になる可能性がありましたが、藤本渚五段(18)の前に敗戦。とはいえ三段リーグにこのような有望株がいるのか……とあらためて将棋界の新世代が実力を育んでいることを実感しました。
なお20代棋士の躍動という点では、妻氏が「私の推し!」と公言している渡辺和史六段がいます。
竜王戦5組で優勝を果たした渡辺六段は2期連続ランキング戦昇級を決めて七段昇段となりました。ダジャレ解説でお馴染みの豊川孝弘七段も“マンモスビックリ!”であろう成長ぶりに、今後も注目です。
3)二大女流棋士、藤井・羽生コンビもアベトナで強い
女流棋界に目を移すと、福間香奈女流五冠と西山朋佳女流三冠が相変わらずの強さを見せています。
福間女流五冠は女流王位戦で加藤桃子女流四段に3連勝して6連覇、西山女流三冠はマイナビ女子オープンで大島綾華女流二段に3連勝して7連覇……強すぎます。2強の美しい強さに対して、割って入る女流は誰になるのかという構図も期待したいですね。
ABEMAトーナメントでは今大会最注目のチーム藤井(藤井八冠、羽生善治九段、青嶋未来六段)。藤井八冠と羽生会長の「120冠コンビ」が楽屋でニコニコ楽しそうに将棋談義をしていて「これはスゴすぎる光景……」と全将棋ファン垂涎ですよね。
「モニター越しとはいえ、藤井八冠と羽生会長が見ていると頭によぎったら、青嶋六段も対局者も心臓バクバクしてもおかしくないんじゃないでしょうか」
編集担当さんの言わんとしていることは分かります(笑)。
その他にも豊島九段が糸谷哲郎八段の横で“もぐもぐタイム”を過ごしていたり、棋士の素顔が垣間見えて今期もエンタメと勝負の融合に楽しませてもらっています。季節が夏に移ろう中、どんな名局が見られるか……胸が熱くなりますね!<構成/茂野聡士>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。