将棋PRESSBACK NUMBER

「AIを駆使しまくる棋士がいても地力は…」なぜ藤井聡太と永瀬拓矢らの角換わりは「行き着くとこまで行った」極致なのか…高見泰地がズバリ

posted2026/02/04 06:01

 
「AIを駆使しまくる棋士がいても地力は…」なぜ藤井聡太と永瀬拓矢らの角換わりは「行き着くとこまで行った」極致なのか…高見泰地がズバリ<Number Web> photograph by 日本将棋連盟

永瀬拓矢が藤井聡太に挑む構図は近年の将棋界でおなじみだが……タイトル経験棋士である高見泰地はどう見ているか

text by

大川慎太郎

大川慎太郎Shintaro Okawa

PROFILE

photograph by

日本将棋連盟

藤井聡太王将(竜王・名人、棋聖、王位、棋王と六冠=23歳)に永瀬拓矢九段(33歳)が挑む第75期王将戦が熱を帯びている。京都・伏見稲荷大社で開催された第2局を間近で見つめたのは高見泰地七段(32歳)だ。叡王タイトル獲得経験者である高見七段は、いかに最新の両者の将棋を感じ取ったか。〈NumberWebインタビュー/全2回〉

前期よりもさらに競ったスコアになるのでは

――王将戦第2局の解説を、スポーツニッポン社のYouTube「スポニチチャンネル」への出演で対局場の伏見稲荷大社に行かれていた高見泰地七段にお願いします。藤井聡太王将に永瀬拓矢九段が挑戦する今期七番勝負の見どころは?

「昨年と同じカードで、前期は4勝1敗で藤井王将が防衛されました。やはり開幕3連勝が大きかったですよね。永瀬九段も『藤井王将はスタートダッシュが非常にうまいので、なんとか競ったスコアにすれば自分も将棋ファンの皆さんも楽しんでいただけるんじゃないか』というお話を以前のインタビューでされていました。その言葉通りに、開幕戦を非常にいい内容で勝たれました。前期よりもさらに競ったスコアになるのではないかと思っています」

――永瀬九段は昨年9月に王位戦第6局で敗退してから今年1月24日に始まったこの王将戦第2局まで、早指し棋戦以外はすべての対局で白星を挙げています。永瀬九段の最近の将棋の状態をどう見ていましたか?

ADVERTISEMENT

「常に勝っているイメージがあるので、特に不思議ではありませんでした。はっきり言って永瀬九段にとって明確な格上は藤井王将以外にはいません。あと伊藤匠二冠とは挑戦争いでいつも激戦を繰り広げています。『(王将リーグで)伊藤二冠に勝てたことが挑戦につながった』と永瀬九段もおっしゃっていましたし、伊藤二冠が複数冠を持たれてから特に意識されているように映ります。

 その2人は置いておいて、永瀬九段の期待勝率が低い棋士は他にいないので、これだけ勝っていても全く不思議はありません。負けたのは早指し棋戦だけというお話は、いま聞くまで意識もしていませんでしたし、いつも強い内容で普通に勝っている感じです」

極致というか…行き着くところまで

――開幕戦をいい内容で勝たれたということですが、具体的に永瀬九段のどこがよかったのですか?

【次ページ】 定跡を隅々まで理解しているのは“4人だけ”

1 2 3 NEXT
#藤井聡太
#永瀬拓矢
#高見泰地
#佐々木勇気
#伊藤匠

ゲームの前後の記事

ページトップ