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大谷翔平を追うLA記者が驚き「ショウヘイは昔よりオープンに…」水原一平騒動後に見せた“新たな素顔”「チャーター機誤報の件も話すなんて」
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byGetty Images
posted2024/05/05 06:02
一塁コーチのクレイトン・マッカローと、仲良く「ヘッド・バンプ」をする大谷翔平
一平の事件があった後、翔平は私たちメディアを避けて回るようなことはなかった。ドジャースを取材する記者はエンゼルス時代よりもはるかに多く、常に優勝候補なのだから、いずれにしても翔平はこれまでより頻繁なメディア対応を必要とされていただろう。低迷期が多いエンゼルスと同じようにはいかなかったはずだ。
これまで翔平に関して、何をするにも一平を通じて行われていた。間に入る人が1人でもいたら、選手と他の選手、選手とメディアの間に少なからずの距離ができるのは当然のことだった。その仲介役がいなくなり、しかもあれほどのスキャンダルが起きたあと、翔平はよりオープンにメディア対応しようという意思を示していると思う。取材時にも、これまで以上に自分自身を見せようと努めているように感じる。
質疑応答の途中によく笑うし、トロントでのメディア対応時には例のチャーター機の一件についても話したのは象徴的だった。なぜそういう方向になったのかはわからないが、エンゼルス時代から翔平を取材してきた記者として新鮮に感じているのは確かだ。
振り返ってみれば、一平事件直後の会見でも、翔平は私たちが想定していた以上に詳細に話してくれた。それによってあの騒ぎが多少なりとも鎮静化することにもなった。
また、チームメイト、メディアに明るく接していることで、ドジャースのクラブハウス、ファンベースに溶け込むスピードを早めていると思う。このように翔平がよりオープンになったことはポジティブな要素であることは間違いない。