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大谷翔平を追うLA記者が驚き「ショウヘイは昔よりオープンに…」水原一平騒動後に見せた“新たな素顔”「チャーター機誤報の件も話すなんて」 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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posted2024/05/05 06:02

大谷翔平を追うLA記者が驚き「ショウヘイは昔よりオープンに…」水原一平騒動後に見せた“新たな素顔”「チャーター機誤報の件も話すなんて」<Number Web> photograph by Getty Images

一塁コーチのクレイトン・マッカローと、仲良く「ヘッド・バンプ」をする大谷翔平

 メジャーリーグでハイレベルのプレーを続けることは簡単ではない。翔平の場合、最高級の貢献を果たすようになってもうこれが4年目だ。2021年、トロント・ブルージェイズのウラディミール・ゲレーロJr.がライバルのように目されていたが、もう彼と翔平を同列に並べる人はいないだろう。5月1日まで対戦したアリゾナ・ダイアモンドバックスのコービン・キャロルは昨季、好成績で新人王を獲得したが、実働2年目の今年は不振に喘いでいる。

 そんな例は数え切れないほどある中で、翔平は優れたパフォーマンスを継続している。その事実は天賦の才だけでなく、努力に裏打ちされた安定感も備えていることを示しているのだろう。

番記者も懸念していた事件後の振る舞い

 一平事件に関して興味深かったことは、翔平がこれまでにない試練にどう対処するかが見られたことだ。エンゼルス時代はとにかくベースボールに集中し、その話題だけだった。それが今回、途方もないスキャンダルに見舞われたことで、私たちメディアとファンは翔平のこれまでと違う面を目の当たりにすることになった。

 自身に一番近いところにいた人物があのような事件を起こし、突然いなくなったのだから、とてつもなく巨大なアジャストメントだったはずだ。思いもよらぬ混乱に上手に対応できる選手もいれば、そうではない選手もいる。

 翔平は突然の試練に上手に対処したと思う。序盤戦の成績の素晴らしさは先ほども述べた通りだし、今回の件が彼と他のチームメイトたちとの関係に悪い影響を及ぼしていないことも印象的だった。

【次ページ】 「ショウヘイはより“オープン”になった」

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