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藤井聡太21歳&羽生善治53歳“120冠チーム”爆誕は「アベンジャーズみたい…」観る将マンガ家が大興奮「43歳“山ちゃん”タイトル挑戦も!」
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida/Keiji Ishikawa
posted2024/05/01 06:02
4月の将棋ハイライト。関連記事などからイラストをご覧になれます!
ドラフト1巡目指名で羽生会長に藤井・中村・稲葉の3チームが競合する中で、3分の1の当たりを引き当てたのは藤井八冠でした。将棋に加えてクジ運まで強いとなると、無双にもほどがある……。
稀代の天才2人とともに戦うのは誰か……と興味がわく中で、藤井八冠が2巡目で指名したのは青嶋六段でした。〈指名を知った時はしばらく夢か現実か区別がつきませんでした(笑)〉とご本人も「X」でポストされているなど、藤井八冠との接点を考えるとちょっと意外な指名? と思ったんですが、編集担当さんいわく。
「青嶋六段、2019年と2022年にチェスの全日本選手権で優勝したことがあるんですよね。羽生会長もかつて元世界王者のカスパロフさんと対局するなど、チェスが凄まじく強いことを踏まえると……藤井八冠、もしかしたらチェスに本気なのかも?」
そう言えば藤井八冠、王座獲得後のイベントで「チェスプロブレム(チェス版の詰将棋)」を解く機会があったり、青嶋六段とチェスプロブレムで戦いたいとも語っていたことが……もしかして、将棋とチェスの“二刀流”に本気モードなのでは? なんて妄想が広がります。
藤井八冠、待ち時間で「詰パラ」やっていた件
そんなドラフト会議、編集担当さん的にツボだったのが、1巡目指名後にそれぞれのリーダーが過ごした“待ち時間”だったとのこと。渡辺九段(1巡目のクジ引き2連敗は見てるこちらが切なくなりました……苦笑)が読書、永瀬九段がマンガを読むなどする中で、藤井八冠は「詰将棋パラダイスを解く」でした。
「待ち時間で詰パラ(詰将棋パラダイスの愛称)を解くとか、野球で言えば“ドラフト会議中に素振りをする”レベルです(笑)。さすが藤井八冠、というしかありません」
そんな藤井八冠が1巡目指名した羽生九段は、王座戦挑戦者決定トーナメントで、康光九段との“新旧会長対決”で、評価値が大きく触れる大逆転劇で勝利しています。そんな将棋界の二大スターを筆頭に、それぞれのチームがどんな戦いと“おもしろ動画”を見せてくれるのか――各タイトル戦とともに注目していきます!
<構成/茂野聡士>