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藤井聡太21歳&羽生善治53歳“120冠チーム”爆誕は「アベンジャーズみたい…」観る将マンガ家が大興奮「43歳“山ちゃん”タイトル挑戦も!」
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida/Keiji Ishikawa
posted2024/05/01 06:02
4月の将棋ハイライト。関連記事などからイラストをご覧になれます!
佐藤天彦九段と山崎隆之八段が相まみえた対局は、山崎八段が勝利。「天彦先生と山崎先生、どっちも挑戦者にすることできないかしら……」と妻氏がスゴい提案をしながら見ていましたが(笑)、最終盤まで形勢がひっくり返した山崎八段が勝利し、なんと2009年の王座戦(当時の保持者は羽生善治現会長!)以来、15年ぶりとなるタイトル挑戦を決めました。
藤井八冠相手にどんな独創性を見せてくれるか
山崎八段と言えば康光九段が〈山崎将棋は独創と信念を感じる。彼くらい人まねをしない人も珍しい〉とも評したオリジナリティある棋風、そして43歳に見えない若々しさと理知的な表情からギャップありすぎのユーモアで、「山ちゃん」との愛称でファンが多い琴でも知られます。ご本人は「最後のタイトル戦」との覚悟を持って臨むと動画インタビューで答えていますが……藤井八冠相手にどんな独創性を見せてくれるのか、楽しみで仕方ありません。
女流タイトル戦についても触れましょう。マイナビ女子オープン五番勝負では西山朋佳女王が2連勝、女流王位戦五番勝負では福間香奈女流王位が先勝と“女流2強”がさすがの力を発揮しています。ただ初の女流タイトル戦に挑んでいる大島綾華女流二段、タイトル奪還を目指す加藤桃子女流四段の反撃にもぜひ期待したいところです。
3)“藤井・羽生”共闘はドリームすぎる…
さて4月27日に放映されたABEMAトーナメント(アベトナ)のドラフト会議ですが、前に開催されていた地域対抗戦では杉本昌隆八段率いるチーム中部が優勝! 藤井八冠、豊島九段、八代弥七段、服部慎一郎六段を擁するのだから、渡辺明九段や永瀬拓矢九段、森内俊之九段に増田康宏七段に伊藤匠七段と勢揃いのチーム関東Bでも敵わないのも納得という結果でした。
で……そのチーム中部をも上回るドリームチームが誕生したのが、アベトナのドラフト会議です。
<アベトナ:ドラフト会議で決まった各チーム陣容>
チーム藤井:藤井聡太八冠、羽生善治九段、青嶋未来六段
チーム渡辺:渡辺明九段、山崎隆之八段、岡部怜央四段
チーム広瀬:広瀬章人九段、黒沢怜生六段、杉本和陽五段
チーム天彦:佐藤天彦九段、斎藤明日斗五段、山本博志五段
チーム豊島:豊島将之九段、糸谷哲郎八段、大石直嗣七段
チーム永瀬:永瀬拓矢九段、増田康宏七段、森内俊之九段
チーム中村:中村太地八段、佐々木大地七段、渡辺和史六段
チーム稲葉:稲葉陽八段、藤本渚五段、上野裕寿四段
チーム菅井:菅井竜也八段、佐藤康光九段、丸山忠久九段
チーム佐々木:佐々木勇気八段、伊藤匠七段、久保利明九段
チーム斎藤:斎藤慎太郎八段、高見泰地七段、三枚堂達也七段
何度見ても「藤井&羽生」の並びが凄まじい威力で、アベンジャーズみたいな世界線だなと(笑)。