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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
韓国悪夢の五輪消滅「インドネシアが90分で勝利でも…」ブラジル人記者が見る“アジア新勢力図”「イラク戦はU-23日本が優位」の根拠は?
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byNurPhoto/Getty Images
posted2024/04/29 17:03
韓国が五輪出場権を逃した衝撃の一戦だが、進境著しいインドネシアにもブラジル人記者は注目していた
「A代表に選ばれた経験を持つ選手が9人いて、A代表とあまり遜色がないチーム。GKエルナンド・アリ(22)、そして右ウイングのウィタン・スアレマン(22)、CFストライク、左ウイングでベルギーのデインズに所属するマルセリーノ・フェルディナン(19)の4人は、すでにAチームでも主力として活躍している」
――外国のクラブでプレーする選手も多いですね。
「日本は5人だけど、インドネシアは6人(注:国別の内訳は、日本がドイツ2人、ベルギー2人、ポルトガル1人。インドネシアがオランダ3人、日本、ベルギー、韓国が各1人)。20歳のCBジャスティン・ハブナーは、セレッソ大阪でプレーしている」
韓国に敗戦→カタールと対戦は幸運だったかも
――インドネシアはかつてオランダの植民地だったから、オランダにかなりの数のインドネシア人が住んでいる。このチームでも、ハブナーら4人がオランダ生まれです。
「彼らの多くはオランダとのダブルルーツで、大柄で屈強な選手が多い。インドネシア協会が彼らを発掘して、年齢別を含む代表へ招聘する下地を整えたんだね。また、インドネシア生まれでもフィジカル能力が高い選手が多く、技術レベルも高い。国内の選手育成が成功している証拠だ」
――ということは、日本がGS最終戦で韓国に負けて対戦相手がカタールになったのは、実は幸運だったのかもしれません。
「そういうことだね。インドネシアは、韓国選手の強い当たりに全くひるむことなく、多くの決定機を創り出していた。もちろん、後半、韓国が退場者を出して数的優位に立ったことが有利に働いたのは確かだけどね」
イラク戦のスタメンを予想すると?
――それでは、準決勝で日本が対戦するイラクについて。
「アジアカップのGSで、日本が1-2で敗れたのは記憶に新しい。身体能力が高く、なかなか狡猾で、日本は非常に苦しめられた。主なフォーメーションは、4-4-2。2トップの一角のFWアリ・ジャシム(20)はA代表でも主力で、今大会で3得点をあげている。CBザイド・タシー(23)は身長193cmあり、彼もA代表のレギュラーだ」
――彼らは、GSでは緒戦でタイに敗れたものの、タジキスタンを4-2、サウジアラビアを2-1で倒し、準々決勝でもベトナムを1-0で退けています。日本の先発メンバーをどう予想しますか?