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韓国悪夢の五輪消滅「インドネシアが90分で勝利でも…」ブラジル人記者が見る“アジア新勢力図”「イラク戦はU-23日本が優位」の根拠は?
posted2024/04/29 17:03
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
NurPhoto/Getty Images
グループステージ(GS)最終節で日本を倒してB組を首位で突破した韓国が、準々決勝で格下と思われていたインドネシア(A組2位。A代表のFIFAランキングは134位)の前に散った。日本も、カタールを退けて喜んでいるわけにはいかない。本当の勝負はここからだ。
“韓国衝撃の敗退”をブラジル人記者はどう見たか
日本の多くのファンが“一寸先は闇”の思いを強くしたであろう――準々決勝の韓国対インドネシア戦について簡単に振り返ろう。
前半8分に韓国がミドルシュートで先制したと思ったら、VARが介入。直前にオフサイドがあったと判断され、ゴールが取り消された。その後、インドネシアがオランダ・デンハーグ所属のFWラファエル・ストライク(21)の見事なミドルシュートで先制する。
45分、韓国は右からのクロスを頭で折り返したところ、インドネシアDFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれるという幸運な得点で追いつく。しかし、前半アディショナルタイムにインドネシアがカウンターからストライクが再び決めて勝ち越す。後半25分、韓国はこの大会3得点のFWイ・ヨンジュン(20)がインドネシア選手を踏みつけて退場処分。それでも後半38分、何とか追いついて試合は延長へ。
勝負はPK戦にもつれ込み、互いに最初の5人ずつが決めた後、6人目は共に失敗。その後、また5人ずつ決めたが、12人目で韓国が失敗し、インドネシアが決めて勝ち上がる――という何ともドラマチックな試合だった。
この一戦も、日本滞在中のチアゴ・ボンテンポ記者はチェックしていた。アジア勢力図について感じるところを、日本が五輪出場権を懸けるイラク戦の展望とともに聞いていく。
海外組が6人、ハブナーはセレッソにいるよね
――韓国の敗退は意外でしたか?
「決定機の数は、インドネシアの方が多かった。韓国が悪かったというより、インドネシアが強かった。インドネシアが90分で勝利を収めていてもおかしくなかった」
――インドネシアは、今年開催されたアジアカップのGSで日本と同組。イラクに1-3で敗れ、ベトナムに1-0で勝ったものの日本に1-3で敗れ、GS3位で敗退した。ただ、今回のU-23代表にはアジアカップに出場した選手が7人もいました。