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「タケ、好きだけど少し疲れてるのかな」“サブ続き”久保建英に少年ファンがホンネも…“マドリー戦で完全復調”をカメラマンが期待するワケ
posted2024/04/26 17:29
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
ラ・リーガ32節、ヘタフェ対レアル・ソシエダ戦撮影のため、マドリード郊外ヘタフェを訪れた。
マドリードの玄関口アトーチャ駅より近郊列車で南へ15分ほどのエル・カサル駅へ。
駅からは、緑も多くのんびりとした雰囲気の休日の住宅地をしばらく歩く。するとヘタフェのホームスタジアム、コリセウム・アルフォンソ・ペレスへ到着する。
「タケは速いし、ドリブルが上手いから好きなんだ。でも最近はちょっと疲れているのか、ベストパフォーマンスじゃない」
スタジアム前で、そんな風にソシエダ所属の久保建英の現状を分析してくれたのは、サンセバスチャンから父親と共にやって来たという14番TAKEユニホームを纏った少年サポーターだった。
確かに今季序盤からの活躍は目覚ましく、ゴール、アシストを伸ばすと9月度のリーガ月間MVPに選出されている。
ただ中盤に入ると、アジアカップでの離脱期間もあったがチームに勝利をもたらす出色の活躍は見せられずにいた。そして代表ウィーク明けとなった3月末のアラベス戦では、負傷により途中交代を余儀なくされた。
前節、後半途中からの出場ながら復帰を果たした久保だったが、今節は果たして――。
ベンチに座った久保の表情は…
4月21日、雲一つない真っ青な空が迎えてくれた。
キックオフは14時、スタジアム周りのバルでは、青色を基調としたホーム、アウェイチームのファンたちがごちゃ混ぜになり、試合前のひと時をビールで楽しんでいた。
キックオフまで1時間を切ろうとする頃、警察に付き添われながらソシエダのサポーター集団が到着。1万7000人ほどの小さなスタジアムの、さらに小さな一角から大きく熱狂的な声援を投げかけた。
その頃、両チームの先発メンバーが発表されたが久保の名を見つけることはできなかった。スペイン2シーズン目の半年をヘタフェで過ごしたソシエダの14番にとっては、古巣対決であったが、2試合連続でのベンチからのスタートとなった。春の陽気がそうさせるのか、居慣れぬベンチがそうさせるのか――意外な仕草を見せる、ひと場面も。
ソシエダ先制→久保はピッチサイドで副審に…
久保不在のソシエダだったが、前半13分アンデル・バレネチェアのゴールで先制する。