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久保建英22歳ケガの悲運→相手DFが痛めた足をストレッチ、“元恩師”の敵将も心配そうに…撮影者が肌で感じる「バスク対決、タケへの敬意」
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2024/04/05 17:01
アラベス戦で太もも裏を痛めた久保建英。ショッキングな出来事だったが、フォトグラファーは対戦相手のリスペクトを目にしていた
そして一度ボールの状況を確認すると、ベンチへ向かい自ら交代を要求した。ゆったりとピッチへ腰を落とすと、そのまま倒れ込んだ。
久保が交代を要求した際、それをいち早く察知したハビ・ロペスがゲームを止めるよう審判へ進言。また久保の足をストレッチするなど、激しく攻防しあった相手をリスペクトするシーンが印象的だった。
久保はスタッフに対して太もも裏の異常を訴えて治療を受けたが、そのままピッチを去ることとなった。その久保には、マジョルカ時代の指揮官であったアラベス監督ルイス・ガルシアが心配そうに声をかけている。
ただピッチを去る久保は自らの足で歩いており、そのままベンチへ座る姿もあった。軽傷であることが望まれる。
倒れ込む直前、“強烈な霰”にスタジアムは襲われた
久保が倒れ込む直前、スタジアムは突然の強烈な霰(あられ)に襲われた。
その勢いは、毛足の短いピッチ脇を白く覆うほどで、急激な天候の変化、ピッチの変化も影響を与えただろうか。またゴールライン付近で激しい競り合いからクロスを送った際には、広告掲示板に激しくぶつかってもいる。
代表招集こそされてはいたが、第1戦でのプレーはなくコンディション面が考慮されていたことは間違いない。それでも欧州で、そして代表での活躍を望む以上、移動や時差とのコンディション調整は決して避けることのできない要素だ。
今節終了時点でソシエダは、来季欧州カップ戦出場圏内の6位。
そして残る8節の中に、レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリーと3強との対戦を残している。久保の活躍が、6位以上を死守し、少しでも順位を上げることに直結するだけに、早期回復に期待がかかる。
幸いなことに、今週末は国王杯決勝のため、次節まで時間はある。