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久保建英22歳ケガの悲運→相手DFが痛めた足をストレッチ、“元恩師”の敵将も心配そうに…撮影者が肌で感じる「バスク対決、タケへの敬意」
posted2024/04/05 17:01
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
レアル・ソシエダ久保建英(22)はラ・リーガ30節、対デポルティーボ・アラベス戦に先発出場したが、前半42分にピッチへ倒れ込むとそのまま交代でピッチを後にしている。
前節からの約2週間、久保は北朝鮮とのW杯予選2連戦のメンバーとして日本代表に招集された。ホームでの初戦はクラブでの連戦、欧州と日本間の移動、久保自身のフィジカルコンディションも考慮されて出場はなかった。
さらにアウェイでの次戦が(北朝鮮側の事情で)中止ならびに没収試合となったことで、代表としてプレーすることなくクラブへ合流。代表でのプレーを見ることはできなかったが、その分コンディション面ではリフレッシュした状態でリーグ再開に臨めるのではないか――そんな期待があった中での負傷交代だった。
試合は後半14分、CBジョン・パチェコのCKからのゴールでソシエダが0-1で勝利を収めている。
バルサ戦ナイター直後、バスクへの移動は…
「眠い、今年もまた1時間が奪われていった……」
3月31日、アラベスのホームタウンであるスペイン北部バスク州の州都であるビトリア-ガステイスが終着駅となる電車に揺られていた。
州都とはいえ、日本でのほぼないに等しい知名度同様、同じくバスク州のビルバオやサンセバスチャンほどの世界的な観光需要もここまでは辿り着いていない。そのため近郊にある空港への旅客便の運行はほとんどなく、朝9時10分バルセロナ発の列車に乗り5時間ほどの道中だった。
前夜は、21時キックオフのバルサ対ラスパルマス戦の撮影があった。試合終了は23時、最低限の写真作業だけでも終えられたのは26時近かった。
「それでも5時間は寝られる、電車の道中でも寝られるから問題ない」と思っていたのに……この夜間にスペインでは、冬時間から夏時間への移行が行われていた(日本とスペイン間の時差は、8時間から7時間になる)。
3月の最終土曜日から日曜日の間の夜中2時が自動的に3時に繰り上げられる。朝7時にかけた目覚ましは、昨日までの6時という具合だ。2時に寝て7時に起きる、それなのに睡眠時間は4時間。
「そりゃ眠いわけだ」――なんて独りごちながらバルサ戦の写真作業もしつつ、うつらうつらと目的地を目指した。
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州都の、それでも大きくはない駅舎を出ると、街は雨模様だった。最高気温も10度を下回るほどで、ダウンを首元までしっかり閉じる。