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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
大谷翔平の“ビックリ発表”に米名物記者が本音「なかなかやるなと」「センシティブな状況」電撃結婚から水原一平氏の騒動まで“どう見た?”
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byNanae Suzuki
posted2024/03/29 17:01
ドジャース移籍から開幕まで…大谷翔平の対応について米名物記者が語る
オオタニが野球にどれだけ集中し没頭しているか、パフォーマンスを高いレベルに保つために毎日のトレーニングのルーティーンがどれだけ彼にとって重要なものかはわかっているが、ドジャースではメディア対応に少し時間を割く必要があると思う。彼自身も、それはわかっているんじゃないかな。エンゼルス時代のようにほとんど話をしないということはないと思っていたが、今回のスキャンダルがどう影響するかが気になる」
巨額契約…期待される成績は?
常勝軍団ドジャースという新天地でスポーツ史上最高額の10年総額7億ドルという契約を結んで移籍した1年。注目と期待が集まりプレッシャーもかかるが、どれだけの成績が予想されるだろう。
「あの大型契約を結んだオオタニは当然、それに見合った『チャンピオン・クラス』のパフォーマンスを要求される。結局、あれだけの年数、あれだけの規模の契約を得られる選手はMLBでもほんの一握り。年齢を重ねていくとパフォーマンスのレベルが落ちていくことは確実なので、長期契約を結べば契約期間中に金額に見合わない時期を迎える可能性が高まる。オオタニの契約は彼が40歳になるまで続く。今から40歳の間というのは、実に長い時間だ。
誰からも『いい契約だった』と言われるものにするためには2つの方法がある。1つはドジャースをワールドシリーズ制覇に導くこと。数年以内にチームをワールドシリーズ制覇に複数回導けば、間違いなく契約に見合ったと評価される。もう1つは自身が圧倒的な結果を出すこと。すでにMVPには2度輝いているが、それを今後、積み重ねていけば契約に見合ったといわれると思う。もし今季、再びMVPに輝けば、別のリーグで2年連続MVPに輝いた選手はまだいないので、史上初の快挙になる。仮に、1シーズンでMVPに輝きチームを制覇に導けば、『野球界史上最高の選手』の座を確固たるものにするだろう」
後編では、アメリカにおける大谷の影響力、ドジャース移籍に伴い一変する環境と注目度を語ってもらった。
〈つづく〉