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「一平さん、嘘でしょ…」チケット代“2日で32万円”韓国行ったファンの本音…水原一平の解雇、心震えた日本人選手への応援「その時、現地は?」
text by
YukoYuko
photograph byNanae Suzuki
posted2024/03/25 17:15
韓国・高尺スカイドームまで応援に行った日本人ファンの観戦記
試合はいわゆる「打高」な乱打戦となった。途中、松井投手と大谷選手が7年ぶりに対戦する熱い!場面がおとずれた。大谷選手の大飛球がライトに飛ぶも、フェンス際で補球されアウト。大物を仕留めた松井投手は、この回を計9球で0点に抑えた。試合は15対11でパドレスが勝利した。
韓国で日本人に熱い応援…現地で見た
今日は朝から晩まで、日本の野球ファンがなんとなくションボリした日だったかと思う。山本投手は、そもそも調整期間が短すぎた。でもこの先きっとメジャーにアジャストし活躍してくれると期待している。大谷選手の様子は球場の大型スクリーンで時々確認したが、表情はいつも通り穏やかであった。
韓国開幕戦シリーズ2日間。オータニ選手への声援は、自国のヒーローであるキム・ハソン選手と同等か、それを上回っていた。ダルビッシュ、ヤマモト両投手へも、ドジャースファンかパドレスファンかを問わず、たくさんの声援が上がっていた。松井投手が中継ぎ登板したとき、わたしが「松井、行けーー!」と声援を送ると、周りもそれに気づいて「マツイ! マツイ!」と応援を始めた。知名度がそれほど高くなくても、同じアジア(日本)の選手を応援したい気持ちが伝わってきた瞬間だった。
日本と韓国は、切磋琢磨しあうライバルであり仲間である。そして、日韓の熱いsoulのぶつかり合いが見られるのが、今年のナ・リーグ西地区でもある。大谷選手ら所属のドジャースをはじめ、キム・ハソン選手がいるパドレス、イ・ジョンフ選手のジャイアンツ……。
今回、現地観戦で目の当たりにした韓国ファンらの日本人選手への熱い応援は、少しションボリしていたわたしのsoul〈心〉を癒してくれた。そのことを忘れないでいようと思う。