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「大谷くんとの対戦は楽しみ」ダルビッシュ有37歳が明かす“打倒ドジャース”の思い「感謝しながらしっかり調整して投げたい」
posted2024/03/20 11:01
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Penta Press/JIJI PRESS
ライバル心を隠すつもりも、その必要もなかった。日米通算でプロ20年目を迎えるパドレス・ダルビッシュ有の胸中で、今季はこれまで以上に「打倒ドジャース」への覚悟が鮮明になっていた。過去11年間で10回の地区優勝を遂げた最強軍団を倒さない限り、パドレスにとって1998年以来となるワールドシリーズ進出は見えてこない。その難敵に、昨年のWBCで侍ジャパンの同僚として戦った大谷翔平と山本由伸が加入し、パドレスの前にはこれまで以上の巨大戦力が立ちはだかることになった。
「倒したい」「燃える」
昨年末、2人の入団決定後は、自らSNS上のトークサイトで「ドジャースの良さは分かっています。だから倒したいですし、いつも燃える。(移籍決定時は)正直、力が抜けました。でも松井(裕樹)くんと頑張ります」とジョーク交じりに苦笑したが、サラリと使った「倒したい」「燃える」のフレーズは、紛れもない本心だった。
実際、いかに相手が手強くとも、尻込みするようでは、激戦のメジャーでは戦い抜けない。キャンプイン直後、ダルビッシュは時おり笑みを交えながら「宿敵打倒」への決意を語った。
「毎年、僕達はディビジョン(ナ・リーグ西地区)で負けているので、毎年考えていることは変わらないですね。ディビジョンで優勝したいというところがあるので。でも、今回は大谷くんと山本くんが入ったということで、より楽しみになったというところです。1勝でも多く勝って、ディビジョンでも勝ちたいなと思っています」