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夫婦円満を保つ遠距離生活!?「パリ五輪が終わったら仲悪くなるかも(笑)」妻は日本代表、夫は台湾代表コーチ…柔道家夫婦の“意外な関係”
posted2024/02/14 11:04
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
Miku Takaichi
柔道女子63kg級パリ五輪代表・高市未来(29歳)のインタビュー。後編では、台湾代表コーチに就任した夫・賢悟さんとの新婚生活に迫った〈NumberWeb全2回インタビューの後編/前編に続く〉。
柔道女子63kg級の高市未来は今夏パリで3度目の五輪を迎える。
リオ、東京は「田代」未来として。そしてパリでは「高市」未来として初めて夢舞台に立つ。
そんな彼女を10年にわたって支えているのが、元柔道のトップ選手だった夫の賢悟さんだ。
2014年に交際をスタートさせた2人は2022年11月に結婚。賢悟さんの現役時代は東京と宮崎との遠距離恋愛で、結婚後はともに都内で暮らしていたが、高市が柔道に専念するため別居する形を取っていた。だが、昨春、賢悟さんは台湾代表コーチ就任にともない単身台湾へ渡ったため、“遠距離生活”の距離感はさらに広がっている。
遠距離婚は「やっぱりちょっと寂しい」
「一緒になったら終わりかもって、冗談でよく言われます(笑)」(高市)
「パリオリンピックが終わって一緒に暮らし始めたら、めちゃくちゃ仲が悪くなるかもしれない(笑)。そうならないように気を付けます」(賢悟さん)
この距離感が夫婦円満の秘訣なのかもしれないと二人は笑うが、「台湾に遊びに行って帰ってきたときには、やっぱりちょっと寂しいなと感じます」(高市)という。
「でも、練習に入るとまったく寂しいとは感じないんですよ(笑)。そういう意味ではスイッチのオンとオフを作ってくれる存在になっているのかもしれません」
夫の高市賢悟さんが台湾代表のコーチに就任したのは、高市が所属するコマツのチームメイト連珍羚(レン・チンレイ)が誘ってくれたことがきっかけだった。ちょうど台湾代表チームがコーチを探していた時期に賢悟さんに白羽の矢が立った。