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《伝説の視聴率47.9%》日本vsイラン死闘史…中田英寿「俺が決めるしか」初W杯、カズ「魂込めました」アジア杯初V、冨安健洋はアズムン完封
posted2024/02/02 18:41
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Kazuaki Nishiyama
<名言1>
あれは、監督が伝えたかったことが形になったシーンだと僕は思います。
(冨安健洋/NumberWeb 2019年1月31日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/833347
アジアカップ準々決勝で、東西アジアの雄である日本とイランが激突する。同大会で最も優勝している日本(4回)と2位タイのイラン(3回)両国にはヨーロッパ各国リーグで活躍する選手が多く、アジアサッカー全体に精通する英国人記者マイケル・チャーチ氏が「事実上の決勝とも言える」と評するほどだ。
歴史的に見ても……日本代表にとって、イラン代表は中東アジア諸国で最も激闘を繰り広げたライバル国と言っていい。
<日本vsイラン、過去の対戦>※H=日本から見てホーム、A=アウェイ、N=中立地
51年3月7日 △0-0/アジア大会N
51年3月8日 ●2-3/アジア大会N
66年12月11日○3-1/アジア大会N
66年12月18日●0-1/アジア大会N
82年11月21日○1-0/アジア大会N
86年9月22日 ●0-2/アジア大会N
89年1月20日 △2-2/親善試合A
90年10月1日 ●0-1/アジア大会N
92年11月3日 ○1-0/アジア杯H
93年10月18日●1-2/W杯予選N
97年11月16日○3-2/W杯予選N
99年9月8日 △1-1/親善試合H
04年7月28日 △0-0/アジア杯N
05年3月25日 ●1-2/W杯予選A
05年8月17日 ○2-1/W杯予選H
15年10月13日 △1-1/親善試合A
19年1月28日 ○3-0/アジア杯N
通算:6勝6敗5分け
全くの五分の成績だ。現役当時の森保一らを擁し、アジア杯優勝を飾った92年以降の成績を見ると4勝2敗3分けだが、1試合を除いてすべてが1点差以内と死闘を繰り広げてきた。
エースFWアズムンを封鎖した5年前の冨安
その中でスコアで完勝したのは、直近の対決である2019年アジア杯準決勝である。
この一戦で珠玉のプレーを見せたのは、今大会でも盤石のDFリーダーぶりを見せている冨安健洋だった。
当時20歳ながらすでに代表センターバックのレギュラーの座をつかみ、アジアカップでは吉田麻也とのコンビで堅守を作り上げた。特にイラン戦ではチーム最多となる9回のインターセプトと11回のクリアを記録するなど、相手エースFWのサルダル・アズムンに仕事をさせず完封勝利に貢献した。
それでも冨安は……。