核心にシュートを!BACK NUMBER
イラン戦スタメン予想、遠藤航は4戦フルタイム出場→中2日でも不可欠…「決勝まで全部やるつもりです!」リバプールで慣れた“過密日程の鉄人”
posted2024/02/03 06:00
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Yusuke Mimura/Kiichi Matsumoto
これから戦うイランがこの前のシリア戦で120分の末にPK戦に突入したのはご存じの通り。疲労は日本のそれ以上だろう。ただ、見落とせない事実が他にもある。中東特有の夜型生活がしみついている彼らは、今大会の試合も練習もシリア戦までずっと夕方以降にこなしてきた。しかし、日本との試合は14時半開始なのだ。準備万端だとはとうてい思えない。
そんなタイミングだからこそ――スタメンに名を連ねるはずの――日本のキャプテンの“鉄人ぶり”に注目しようではないか。
大丈夫! わかっているから
1月31日、AFC(アジアサッカー連盟)からバーレーン戦のマンオブザマッチに選ばれた遠藤航は、試合中から “人気者”だった。途中から出てきた選手が次々と、遠藤にメッセージを伝えてくる。
「イエローカードをもらわないように!」
その理由はシンプルだ。遠藤が3戦目でイエローカードを1枚もらっていたため、この試合で警告を受けると、準々決勝に出られなくなるからだ。
「大丈夫! わかっているから」
声をかけられる度にそう答えながらも、遠藤は感謝もしていた。チームメイトや監督からの信頼を感じられたからだ。
試合後、バーレーン戦のマンオブザマッチを表彰する記者会見に出席してから、取材エリアに姿を現した遠藤。当然ながら記者に囲まれた。黒山の人だかりが完全に解けた後、さぞ疲れているだろうなという申し訳なさとともに、質問を矢継ぎ早にぶつけていった。
しかし遠藤は、涼しい顔で答えていった――。
森保一監督と遠藤の間には、信頼関係がある。
遠藤は先発しない試合でも、監督から「どの選手にキャプテンマークを託すべきか」との相談を受けることがある。そもそも、遠藤はキャプテンに就任したタイミングで「キャプテンだからといって必ず試合で使おうとは思わないでください」と伝えたという。
遠藤は、事細かに話をしなくとも、監督のメッセージを理解している。
リバプールでの連戦で戦い方はわかっている
初戦の5日前、ドーハでヨルダンとの練習試合(非公開)が行なわれた。各選手がどれくらいの時間をプレーしたのかは明かされていないが、遠藤が出場しなかったことは森保監督が明かしている。