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大谷翔平だけでなく…元同僚たちが“ほぼいなくなった”エンゼルス「2018年メンバー(40人)で残っているのはトラウトだけ」という事実
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byGetty Images
posted2024/02/01 11:02
メジャー1年目からエンゼルスの同僚として過ごした大谷とフレッチャー。大谷はドジャースへ移籍し、フレッチャーは今ブレーブス傘下に所属している
ウォルシュも新天地でメジャー昇格を目指す
21年シーズン、ともにオールスター戦に出場したジャレッド・ウォルシュ内野手(30)は今年1月25日、レンジャーズとマイナー契約を交わしたことが発表された。大谷と同様、投打の二刀流に挑戦していた時期もあったが、20年シーズンから本格的に打者に専念。経験してきたからこそ、二刀流の調整の難しさが身に染みて分かる。「彼は間違いなく、ユニコーンだ」と、実在しない神話上の動物に例えて、大谷の超人ぶりを表現していた。
21年シーズンは29本塁打とブレークしたが、ここ数年は原因不明の頭痛、集中力の欠如などに悩まされ、不振にあえいだ。まずはメジャー昇格を目指し、新天地で復活をかけたシーズンに挑むこととなる。
2018年の“初期メンバー”で残っているのはトラウトだけ
女房役として投手大谷を支えてきたマックス・スタッシ捕手(32)はフレッチャーとともにブレーブスへトレードされ、その翌日にホワイトソックスへ再びトレードされた。22年の開幕直前にエンゼルスと3年契約を交わしたが、家庭の事情により、23年シーズンは全休。「彼のボールを受けられるのは名誉なことだよ」と、リスペクトを示していたかつての相棒も、契約を1年残し、他球団で復活を期すこととなった。
投手陣で言えば、右腕ハイメ・バリア投手(27)も昨年11月、ガーディアンズとマイナー契約を交わした。今や、大谷がデビューした18年当時からメジャー40人枠に入っていたメンバーで、残っているのはマイク・トラウト外野手(32)のみだ。仲良しの元同僚パトリック・サンドバル投手(27)、ミッキー・モニアク外野手(25)ら若手を中心に、エンゼルスは今後、どんな戦いを見せていくのか。それだけでなく、新天地で復活をかける元同僚たちの活躍も、楽しみなニュースとなるに違いない。